他社借入があっても車のローンは組める?審査に通るためのポイント

伊藤 真二

執筆者・監修者

伊藤 真二ファイナンシャルプランナー/編集長

更新日:2026.08.07

他社借入がある場合の車のローン審査への影響や審査に通るための対策について解説。車のローン審査における他社借入の扱いや総量規制との関係、おまとめローンの活用法、審査前の注意点についても紹介している。

車のローンを活用すれば、手元にまとまった資金がなくても希望の車を購入できます。しかし、他社借入がある場合、審査に通るのか不安を感じる方も少なくありません。

そこで、他社借入があっても車のローンを組めるのか、審査への借金の影響や総量規制との関係と併せて解説します。また、審査に通るための対策、ローンを組まずにより手軽に車を持てる選択肢も見ていきましょう。

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【この記事のポイント】
✔ 他社借入があっても、車のローン審査に通る可能性はある
✔ 車のローンは総量規制の対象外だが、他社借入が多いと審査通過は難しい
✔ 借金を増やさず、初期費用を抑えて月々払いで新車に乗れる方法もある


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他社借入があっても車のローン審査に通る?

他社借入があっても車のローン審査に通る可能性があることについて解説。借金があるから必ず審査に落ちるというわけではなく、年収、雇用形態、勤続年数、信用情報、他社借入の状況などから総合的に判断される。借入額の上限目安は年収の30~40%程度で、他社借入があると新たに借りられる金額はその分下がる。

結論からいうと、他社借入があっても車のローン審査に通る可能性はあります。借金があるからといって、必ずしも審査に落ちるわけではないのです。

車のローンの審査では、申込者が最後まで滞りなく返済できるかどうかが総合的に判断されます。金融機関が見るのは他社借入の有無だけではなく、年収、雇用形態、勤続年数、信用情報など、さまざまな要素です。

例えば、正社員として安定した収入があり、他社借入の返済も問題なく続けられている場合は、借金があっても車のローンに通るケースはめずらしくありません。一方、アルバイトや非正規雇用で勤続年数が短い場合は、借金がなくても収入の安定性が低いとみなされ、審査で不利になりやすいといわれています。

なお、車のローンは銀行などから車の購入資金を借り入れる借金の一種です。審査を通して、遅延なく返済可能と判断される範囲でしか借りることはできません。返済可能とみなされる借入額の上限は年収の30~40%程度までであることが多く、他社借入がある場合はその分、新たに借りられる金額の目安も下がります。



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他社借入があっても車のローンに通りやすいケース

他社借入があっても車のローン審査に通りやすいケースについて解説。返済負担率が基準内に収まっていること、借入件数・総額が多すぎないこと、金融事故の記録がないことが、審査で見られるおもなポイント。3つのポイントを確認することで、他社借入があっても通る可能性があるか判断しやすくなる。

他社借入があっても車のローンに通る可能性はある一方で、他社借入が審査結果に影響しないわけではありません。借入残高や返済状況によっては、審査で慎重に見られることもあります。

その際、借入れを隠すなどの虚偽申告は絶対にやめましょう。信用情報の照会で他社借入は把握されるため、結局ばれてしまいます。正しく申告することが大切です。

そのうえで、他社借入があっても車のローン審査に通りやすいのは、次の3つのポイントに当てはまるケースです。いずれも審査で重視されるので、申し込む前に自分の状況を確認しておきましょう。

返済負担率が基準内に収まっている

返済負担率とは何かを表した図。年間の手取り額に対して、住宅ローンの返済やカーローンの利用料などの合計額がどの程度の割合を占めているかが返済負担率であり、審査では25~35%程度までが目安とされるということを説明した図。

返済負担率とは、年収のうちローンなどの年間返済総額が占める割合のことで、一般的に25~35%程度までが目安とされています。他社借入があっても、既存の借入れと新たな車のローンの返済額を合算しても、この目安内に収まっていれば、審査に通る可能性があるといえます。

逆に、他社借入の返済だけで目安に近づいている場合は、車のローンを追加すると基準を超えやすくなるため、借入額や返済期間の見直しが必要になるでしょう。

他社借入の件数・総額が多すぎない

借入先が1~2社程度にとどまり、借入総額も年収に対して過度に大きくなければ、他社借入があっても審査に通りやすい傾向があります。「3社だから必ず落ちる」「2社なら通る」といった明確な基準はありませんが、借入件数が少なく、返済管理ができている状態であれば、そこまで心配する必要はないでしょう。

一方、多数の金融機関から借り入れており、借入総額も大きい場合は、返済能力への不安から慎重に審査されることがあります。件数や残高が気になる場合は、他社借入を整理することも検討してみましょう。

信用情報に金融事故の記録がない

車のローン審査では、他社借入の有無よりも、信用情報に残る返済実績のほうが重視されます。延滞・滞納や、任意整理、個人再生、自己破産などの債務整理、代位弁済、強制解約といった金融事故の記録がなければ、他社借入があっても審査に通る可能性は十分にあります。

他社借入には、消費者金融や銀行のカードローンだけでなく、クレジットカードのリボ払いや各種ローンなども含まれ、これらすべての申込履歴や返済状況が信用情報として評価されます。金融事故の記録がなく、延滞や滞納なく返済を続けられていれば、他社借入があってもそこまで心配する必要はないでしょう。自分の記録が気になる場合は、申し込む前に信用情報機関への開示請求で確認しておくと安心です。


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審査の甘いマイカーローンの種類や特徴、審査基準、審査に通るための対策などについて、ファイナンシャルプランナー監修のもと解説する記事のタイトル画像。カーローンの種類で審査の難易度をランキングにすると、審査が激甘ともいわれる自社ローン、続いて緩いほうから消費者金融のローン、ディーラーローン、労働金庫・信用金庫のマイカーローン、銀行の自動車ローンという順になる。それぞれ審査基準や特徴が異なり、利用には注意点もあることを解説している。
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総量規制は車のローンに影響する?

総量規制と車のローンの関係について解説。総量規制は年収の3分の1までが目安で、消費者金融やキャッシングなど貸金業者からの借入れが対象。車のローンは総量規制の対象外のため、他社借入が年収の3分の1を超えていても申し込める。ただし他社借入は審査に影響し、返済状況によってローンを組めないこともある。

消費者金融からの借金やキャッシングが多く、すでに年収の3分の1に近い借入れがある場合、総量規制のせいで車のローン審査に通らないのではないかと不安に感じる方も少なくないでしょう。結論からいうと、銀行や信販会社などの車のローンは総量規制の対象ではありません。そのため、他社借入があっても、総量規制だけを理由に車のローンを利用できなくなるわけではありません。

ただし、総量規制の対象外だからといって審査に影響がないわけではありません。そこで、以下では総量規制の仕組みと、車のローン審査との関係について解説します。

総量規制とは

総量規制とは、貸金業法で定められたルールで、貸金業者から借りられる金額を「年収の3分の1まで」に制限する制度です。対象となるのは、消費者金融のカードローンやキャッシングなど、貸金業者による個人向けの融資です。

例えば、年収300万円の方であれば、貸金業者から借りられる総額の目安は100万円までとなります。すでに年収の3分の1近くまで借り入れている場合は、貸金業者からの新たな借入れが難しくなります。

この制度は、借り過ぎによる返済困難を防ぐことを目的としています。そのため、消費者金融などから多額の借入れがある方は、貸金業者から新たな借入れを申し込む前に現在の借入状況を確認しておくことが大切です。

車のローンは総量規制の対象外

銀行や信販会社、ディーラーが提供する車のローンは、一般的に総量規制の対象外です。銀行のマイカーローンや信販会社の自動車ローンは貸金業法ではなく、それぞれの基準に基づいて審査が行われます。

そのため、他社借入が年収の3分の1を超えている場合でも、総量規制だけを理由に車のローンへ申し込めないわけではありません

ただし、「総量規制の対象外=誰でも借りられる」という意味ではありません。車のローンでも返済能力は厳しく確認されるため、年収や勤務状況、借入額、返済実績などを総合的に判断したうえで融資の可否が決まります。

総量規制の対象外でも他社借入は審査に影響する

車のローンが総量規制の対象外であっても、他社借入が審査に影響することに変わりはありません。

ローン会社は、信用情報機関を通じて借入件数や借入残高、返済状況などを確認し、「新たなローンを無理なく返済できるか」を判断します。借入件数や借入総額が多い場合や、延滞・滞納などの履歴がある場合は、返済能力を慎重に判断される可能性があります。

また、消費者金融からの借金やキャッシングなどが総量規制の範囲内であっても、車のローンを含めた年間返済額が年収に対して大きくなれば、借入可能額が低かったり、審査に通らなかったりします

そのため、車のローンへ申し込む前には、他社借入の残高や毎月の返済額を整理し、無理のない返済計画を立てておきましょう。

車のローン審査に備えて他社借入を整理する方法

他社借入を整理する方法について解説。借入先が複数ある場合は、おまとめローンで借入先を一本化し、返済管理をしやすくする方法がある。返済に余裕がある場合は、少額の借入れから順に完済して借入件数を減らす方法も有効。ただし借入れを整理したからといって、車のローン審査が有利になるとは限らない。

他社借入がある状態でも車のローン審査に通る可能性はありますが、借入状況を整理してから申し込むことで、返済計画を立てやすくなります。ただし、借入れを整理したからといって審査に有利になるとは限りません。大切なのは、無理なく返済できる状態を整え、借入状況をわかりやすくしておくことです。

そこで、以下では他社借入を整理する方法を2つご紹介します。

おまとめローンを利用する

借入先が複数ある場合は、おまとめローンを利用して借入先を一本化する方法があります。毎月の返済日や返済先が1つになるため、返済管理がしやすくなり、返済漏れを防ぎやすくなる点がメリットです。また、借入件数が減るうえ、自身の借入状況を把握しやすくなります。

ただし、おまとめローンを利用するには新たに審査を受ける必要があります。また、おまとめローンを利用したからといって、車のローン審査が有利になるわけではありません。重要なのは、無理なく返済できる状態にすることです。借入条件や返済期間も確認したうえで、自分に合った方法かどうかを判断しましょう。

少額の借入れから完済して借入件数を減らす

返済に余裕がある場合は、少額の借入れから完済し、借入件数を減らすことも有効な方法です。借入件数が多いと、金融機関から資金繰りの状況を慎重に判断されることがあるからです。

また、すでに完済しているものの契約だけが残っているカードローンがあれば、解約も検討するとよいでしょう。利用していない契約を整理しておくことで、借入状況を把握しやすくなり、車のローンに申し込む際の申告漏れも防ぎやすくなります。

ただし、借入件数を減らすために無理な返済を行うと、生活費が不足するおそれがあります。家計とのバランスを考えながら、生活に影響のない範囲で借入れを整理することが大切です。

他社借入がある中で車のローンを組むためのポイント

他社借入がある中で車のローンを組むためのポイントについて解説。維持費も含めて返済計画を立てること、借入額を必要最小限に抑えること、自分に合ったローンを選ぶことが大切であると説明している。

他社借入がある中で車のローンを組む場合は、審査に通るだけでなく、組んだあとも無理なく返済できる計画を立てることが大切です。以下では、実際の体験談*と併せて3つのポイントを解説します。

維持費も含めて無理のない返済計画を立てる

Aさん(30代男性・東京都在住)

クレジットカードの分割払いの残高が約30万円ある中、トヨタ「ハリアー」を残価設定ローンで購入しました。個人事業主なのですが、通常のローンだと月々の返済が高く、事業資金に影響すると感じたため、残価140万円、5年契約で月々35,000円に抑え、ボーナス時は各80,000円を上乗せする返済計画を立てました。ローン返済だけでなく、事業の入出金や生活費とのバランスまで含めてシミュレーションしたうえで申し込み、2日程度で審査に通過しました。


車には、ローン返済以外にも燃料費、駐車場代、自動車税、保険料、車検やメンテナンス費用などがかかります。月々の返済額だけでなく、維持費も含めてシミュレーションしましょう。予算が厳しそうな場合は、返済期間を延ばす、グレードを下げるなどで月々の負担を調整する方法もあります。

借入額を必要最小限に抑える

Bさん(30代女性・大阪府在住)

月々約15,000円の奨学金の返済がある中、ホンダ「N-BOX」をローンで購入しました。急な出費に備えて手元にある程度の資金は残し、無理のない範囲で頭金を20万円支払い、借入額を抑えました。奨学金の返済もあり、車のローンは月々20,000円以内に収めたかったので、ボーナス払いを設定しています。


借入額を減らす方法としては、車種やグレードを下げる、オプションを減らす、頭金を入れるなどがあります。借入額が少ないほど毎月の返済額も抑えられ、返済負担率を下げられます。ただし、頭金を入れすぎて手元資金が不足すると、他社借入の返済やその後の生活に支障をきたすこともあるため、バランスを考えましょう。

自分に合った車のローンを選ぶ

Cさん(30代男性・愛知県在住)

他社借入が約30万円あったのですが、通常のカーローンでは月々の返済が高く、家計のキャッシュフローに影響すると感じたため、ディーラーの残価設定ローンを選びました。残価180万円、5年契約で月々35,000円に抑えられています。数年後に返却や乗換えも選べる点も、自分の状況に合っていると判断しました。


車のローンには銀行系マイカーローン、ディーラーローンなど種類があり、審査の難易度や月々の負担はローンによって異なります。他社借入があり通常ローンの返済が重い場合は、残価設定ローンや販売店のローンなど、自分の状況に合った借入方法を検討することをおすすめします。

ただし、ディーラーローンは金利相場が4~8%と高めに設定されていることが多く、残価設定ローンは契約満了時の選択や走行距離の条件にも注意が必要です。他社借入があるならなおさら、金利や手数料、総返済額を比較してから選びましょう。

* 2026年4月24~28日に、クラウドワークスにて「ローンで車を購入したことがある方」を対象として行ったアンケート調査を基に、カルモマガジン編集部がまとめています

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よくある質問

Q1借金があっても車のローンは組める?

A:借金があっても車のローンを組むことは可能です。しかし借金の件数や総額によってはローン審査に落ちることも考えられます。審査前には、おまとめローンで借入先を一本化する、少額の借入れから完済して借入件数を減らすなど、他社借入を整理しておくとよいでしょう。申し込む際は、返済負担率の範囲内に収まるよう頭金を入れて借入額を抑えたり、自分に合ったローンを選んだりすることも有効です。

Q2車のローンは総量規制の対象?

A:車のローンは総量規制の対象外です。消費者金融やキャッシングなど、貸金業者からの借入れが総量規制の対象となります。他社借入があっても、総量規制を理由に車のローンを組めないということはありませんが、借金の総額や月々の返済額と年収のバランスはチェックされます。

Q3車でお金を借りることはできる?

A:できます。所有する車を担保に現金を借りる「車担保融資」には、車に乗り続けられる方式と、車を預ける方式があります。金利が高く、返済が遅れると車を失うリスクがあるため、利用する際は慎重に検討しましょう。

この記事の執筆者・監修者


伊藤 真二
ファイナンシャルプランナー/編集長

伊藤 真二

ファイナンシャルプランナー。介護福祉士資格を所有していることから、老後の暮らしや節約・資産運用など、安心できる未来、無駄のない今を生きるためのご提案を多く行う。 また、ニュースメディア、採用メディア、自動車メディアなどのライター・編集者の経験から記事執筆・監修も広く行っている。

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