専門家おすすめの軽ハイブリッド車はこれだ!選び方や人気ランキングも

更新日:2024.12.09
おすすめのハイブリッド軽自動車について

軽自動車のハイブリッドカーは、2012年に登場したスズキ「ワゴンR」に搭載されたスズキ独自の減速エネルギー回生技術「エネチャージ」がルーツです。これは高効率なリチウムインバッテリーと高効率のオルタネーターを併用した技術です。その後、ISGと呼ばれるモーターアシスト機能をもつ発電機を採用したSエネチャージ、さらにモーターの出力を向上させたマイルドハイブリッドへと進化しました。最近では日産・三菱の軽自動車にも同様のハイブリッドシステムを搭載した車種がラインナップされています。普及が進んだ現在の軽自動車のハイブリッド車のメリット・デメリットから人気ランキング、おすすめ車種まで自動車評論家の萩原文博さんが解説します。


【寄稿】
モータージャーナリスト

萩原文博



【この記事のポイント】
✔軽自動車に搭載されているハイブリッドシステムは、エンジンをメインのパワーユニットとして使用し、モーターがアシストするマイルドハイブリッドのみ。トヨタ「プリウス」のようなフルハイブリッド車はまだ登場していない。
✔軽自動車のハイブリッドはスズキと日産、そして三菱の3社のみ。人気があるのはスズキ「スペーシア」や「ハスラー」などボディタイプ自体の魅力が大きい車種
✔専門家がおすすめする軽自動車のハイブリッドは「スペーシア」、「ハスラー」、「ワゴンRスマイル」などスズキ車が中心。独自の軽量化技術と安価なマイルドハイブリッドシステムがもたらす低燃費は他社の追従を許していない


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軽自動車のハイブリッドモデルとは?

軽自動車に用意されたハイブリッドはプリウスのようなフルハイブリッドではなく、「マイルドハイブリッド」と呼ばれるタイプのもの。軽ハイブリッド車をラインナップしているのは、スズキと日産、三菱の3社のみです。ベストセラーの新型N-BOXも不採用。そんな軽自動車のハイブリッド事情を解説します。

軽自動車に搭載されているのは簡易型のマイルドハイブリッドが主流

 軽自動車に搭載されているのは簡易型のマイルドハイブリッドが主流

新型スペーシアにも誇らしげに「ハイブリッド」のエンブレムが貼られているが


エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、それぞれの長所を活かすことで、スムーズな加速性能と好燃費を両立することができます。一言でハイブリッドシステムといっても、シリーズハイブリッドとパラレルハイブリッドの2つの方式(この2つはフルハイブリッドとも呼ばれます)、そしてマイルドハイブリッドと大きく3タイプに分けることできます。

2023年12月の原稿執筆時点で軽自動車に採用されているのはマイルドハイブリッドのみ。この3タイプの違いを簡単にいうと、エンジンをどれだけ駆動用に使用しているかということです。軽自動車で主流のマイルドハイブリッドは、あくまでもエンジンが主役で、モーターはアシストすなわち脇役で、モーターのみの走行距離は非常に短くなります。パラレルになると、モーターとエンジンを自動で切り替え、エンジンの使用頻度を下げます。そしてシリーズハイブリッドは、モーターを駆動させ走行し、エンジンは発電用もしくは高速道路などの一部でしか走行用に使用しないというモーターが走行の主役となるシステムです。

モーターの役割が大きくなるとバッテリーの大容量化が必要となり、価格が高くなるだけでなく、車両重量も重くなります。したがって軽自動車ではバッテリー容量が少なく済むマイルドハイブリッドが主流となっているのです。

ホンダ以外は軽自動車のハイブリッド化を進める

 

人気No.1のN-BOXにはハイブリッドの設定はない


現在、スズキと日産、三菱の3社から軽ハイブリッド車が販売されています。販売の割合から見ると、スズキが圧倒的なシェアを誇っています。2023年にフルモデルチェンジを行い、新型にスイッチしたベストセラーのホンダN-BOXはハイブリッドシステムを搭載しませんでした。すでにホンダはN-ONEをベースとしたBEV(フル電気自動車)を販売する予定とアナウンスしているように、エンジンを廃止する方向で進んでいますので、ホンダが軽ハイブリッド車を発売する可能性はほぼないといえるでしょう。一方、ダイハツは次期ムーヴにライズやロッキーに搭載したイースマートと呼ばれるハイブリッドシステムを搭載する予定といわれていましたが、年末の不正発覚で発売は無期延期という状況です。


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軽ハイブリッドのメリット・デメリット

 軽ハイブリッドのメリット・デメリット について解説する項目の見出し画像

軽自動車のハイブリッド車はシンプルな機構のマイルドハイブリッドのみですが、フルハイブリッドのような好燃費は期待できるのでしょうか。そのメリットとデメリットについて解説します。

エンジンの苦手な発進加速をカバーし低燃費も実現

エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、エンジンそしてモーターの長所を活かして、スムーズな加速性能と優れた燃費性能を発揮するのが、最大のメリットです。そもそもエンジンは、ある程度回転数が上がらないとパワーが発生しません。したがって信号待ちなどの停止した状態からの発進時などが苦手で燃費が悪くなります。一方、モーターは回転し始めた時から最大トルクを発生しますので、エンジンの苦手な発進加速を補ってくれるというわけです。だから軽ハイブリッド車はスムーズに加速できる一方で、ブレーキの際に発生したエネルギーを回収し、アシストする際のモーターの電力として使用するので優れた燃費性能を発揮するというわけです。

これは軽自動車の燃費ランキングを見ると、軽ハイブリッド車の多いスズキが上位を独占していることに端的に表れています。特にエンジンの排気量が660ccと制限のある軽自動車の場合、発進加速や追い越しの際の加速性能は物足りない部分があります。その物足りなさをカバーするのがモーターによるアシストというわけです。モーターのみの走行距離は短いですが、燃料を多く必要とする走行シーンで、モーターがアシストすることで燃費を抑える効果があるのです。

マイルドハイブリッドであれば価格や重量アップは最小限

一般的にハイブリッド車は車両本体価格が高くなる傾向があります。それは大きなバッテリーや高出力のモーターを搭載するシリーズ・パラレルハイブリッドの場合です。軽自動車で主流のマイルドハイブリッドの場合、ハイブリッドシステムを搭載しているスズキ「スペーシア」と非搭載のホンダ「N-BOX」の車両本体価格を比較すると、価格差はほとんどありません。逆にハイブリッドシステムを搭載しているスペーシアのほうがN-BOXより価格は若干安くなっています。もちろん、同じ車種の中であればマイルドハイブリッドモデルの方が価格はアップしますがスズキの場合は数万円程度にとどめています。


 マイルドハイブリッドであれば価格や重量アップは最小限

新型スペーシアのエンジンルームは一見すると普通のガソリン車と大差ない


また、大きなモーターとバッテリーを搭載するフルハイブリッド車は車両重量が増加します。パワーが限られている軽自動車の場合、車両重量増は走行性能だけでなく、燃費性能にも悪影響を及ぼします。そういう背景もあり、簡易型といえるマイルドハイブリッドが主流となっているのです。軽ハイブリッド車を多くラインナップしているスズキは、クルマの骨格にあたるプラットフォームに軽量・高剛性の「ハーテクト」を採用。ボディ剛性を高める素材を追加しているにもかかわらず、非搭載のホンダ車より車両重量を抑えています。小さいとはいえモーターやバッテリーの分で重量は増しているはずですし、実際に日産や三菱のマイルハイブリッド車の車両重量は重くなっているので、スズキの技術力の高さが光っているといえるでしょう。

通勤や送迎など街乗り中心の人に効果絶大

軽ハイブリッド車が威力を発揮するのは、ストップ&ゴーの多い街乗りです。信号などで停車する際のブレーキングでエネルギーを回収し、発進時にそのエネルギーを使いモーターを駆動させ、アシストすることでスムーズかつ無駄なガソリンの使用を抑えてくれるというわけです。高速道路など速度が速くなってしまうと、エンジンのみで走行するので、ハイブリッドの効果は薄れてしまいますが、追い越しなどで加速する際には効果があります。これまで使われることのなかったエネルギーを回収して、モーターの電力として使用する。しかもエンジンの苦手な発進加速の際にモーターでアシストするというウィンウィンのシステムなのです。

したがって通勤や送迎といった街乗りが多いほうがハイブリッドの恩恵を受けられるといえます。『街乗り中心で遠乗りしないから』そんな軽自動車ユーザーで多くの割合を占める人たちが最もハイブリッド車に乗るべき人なのです。

デメリットはハイブリッドのイメージほど改善しない燃費性能

ここまで軽自動車のマイルドハイブリッドはメリットばかりという流れの話でしたが、デメリットをあえて挙げるとしたら、ハイブリッドという言葉から想像するほどの燃費改善はないということでしょう。フルハイブリッドの場合はベースのガソリン車に比べて1.5倍くらいの低燃費性能を誇ります。マイルドハイブリッドの場合は5%程度にとどまります。

前述のように発進減速を繰り返す市街地中心の使用であれば多めの効果が見込めますが、一定速度で走ることの多い郊外のバイパスや高速道路では普通のガソリンエンジンの軽自動車と大きな差はありません。元々燃費性能の良い軽自動車ということもありますが、ハイブリッドという名前の期待が高いと少々肩透かしな結果になるでしょう。


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軽ハイブリッド車 人気ランキング(2023年1~10月)

軽ハイブリッド車 人気ランキング(2023年1~10月)

スーパーハイトワゴンが販売台数上位を占める軽自動車ですが、その中で軽ハイブリッド車の人気のバロメーターとなる販売台数と順位はどうなっているのでしょうか。

●1位:スズキ「スペーシア」99,779台
●2位:スズキ「ハスラー」67,578台
●3位:スズキ「ワゴンR」61,673台
●4位:スズキ「アルト」59,299台
●5位:日産「ルークス」59,056台
●6位:日産「デイズ」32,138台
●7位:三菱「デリカミニ/eKシリーズ」31,064台

非ハイブリッドを除けばスズキの独壇場

軽自動車の新車販売ランキングではホンダ「N-BOX」が長期に渡りNo.1となっています。また2022年度(22年4月~23年3月)の軽自動車新車販売台数でシェア約33.4%を占めているのはダイハツです。しかしホンダとダイハツは軽ハイブリッド車をラインナップしていません。したがって軽ハイブリッド車でのシェアは、上位4位までスズキが独占し、次いで日産、三菱が続いています。

軽ハイブリッド車の新車販売台数を見ると、スーパーハイトワゴン人気を反映して、2023年11月にフルモデルチェンジを行ったスペーシアがモデル末期だったにもかかわらず約10万台でトップ。

次いで、クロスオーバーSUVのハスラーが約6.7万台で第2位。第3位にはワゴンRがランクインしていますが、この約6万台のうち多くを占めているのがリアにスライドドアを採用したスマイルです。かつては軽自動車の定番だったハイトワゴンのワゴンRだけならば、半数以下になってしまうかもしれません。

第4位には軽のベーシックモデルであるアルトがランクイン。アルトは上位モデルのみがハイブリッド仕様なので、実際にはもっと少ないでしょう。ここまではスズキ車が独占し、第5位に日産の軽スーパーハイトワゴン、ルークスがランクイン。ルークスは2023年にマイナーチェンジを実施し、一時販売台数が下がったので実際にはもっと上位に来る実力のある車種です。

第6位は日産のハイトワゴン、デイズが約3万2000台でランクイン。軽自動車の王道とも言われたハイトワゴンの凋落はこの数字からも伝わります。そして第7位は三菱のデリカミニ/eKシリーズです。この数字は新登場したスーパーハイトワゴンのデリカミニをはじめ、eKスペース、eKクロス、eKワゴンの合算です。デリカミニが登場した2023年5月以降、eKシリーズの販売台数が増加していることからデリカミニの好調さが伝わってきます。

ハイブリッドだから販売好調というわけではない

高出力・好燃費を両立する軽ハイブリッド車ですが、新車全体の販売台数を見ると、非ハイブリッド車も上位にランクインしています。軽自動車を購入するユーザーは、ハイブリッドか否かというよりは、スーパーハイトワゴンやSUVといった使い方にあったボディタイプを優先する傾向が強くなっています。

また、ホンダやスズキ、ダイハツといったブランドを重視したりするユーザーも多いようです。それはサブディーラーを擁するスズキやダイハツがユーザーの生活に密着しているということが挙げられますし、登録車メーカーのホンダが、Nシリーズによって軽自動車に新しい価値を提供したともいえるでしょう。


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軽ハイブリッド車を選ぶ際のポイント&注意点

軽ハイブリッド車を選ぶ際のポイント&注意点

小排気量のエンジンながら、スムーズな加速を可能とする軽ハイブリッド車。選ぶ際のポイントと注意点を紹介しましょう。

ハイブリッド搭載のグレードかどうかをチェック

軽ハイブリッド車を選び際のポイントは、まず選んだグレードがハイブリッドシステム搭載車かどうか確認する必要があります。例えば、フルモデルチェンジしたばかりのスズキ「スペーシア」は高価格帯のモデルということもあり、全車マイルドハイブリッドシステム搭載車となっています。しかし、軽のベーシックモデルであるスズキ「アルト」は4グレード用意されているうち、マイルドハイブリッドを搭載しているのは、ハイブリッドXとSの上位2グレードのみです。

同様に、三菱「eKワゴン」にはマイルドハイブリッド車は設定されておらず、eKクロスのみとなっています。スズキのようにハイブリッドという表記があれば、間違いにくいですが、日産や三菱は表記がないのでスペック表で確認しましょう。

車両重量には要注意

登録車だと、車両重量が重くなると重量税は高くなります。しかし、軽自動車の場合一律年間で3,300円なので、車両重量が1トンを超えても安心です。しかし、軽自動車はエンジン排気量や最高出力に制限がありますので、いくらハイブリッドシステムを搭載しているといっても車両重量が重いと加速&燃費性能に悪影響を与えます。その証拠に軽量化に長けたスズキの軽ハイブリッド車の燃費に対して、日産、三菱の軽ハイブリッド車の燃費性能は見劣りしています。この要因の一つは車両重量の重さも関係しています。税金は変わらないとしても、走行&燃費性能には悪影響を及ぼすので車両重量には注意したいです。


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専門家おすすめの軽ハイブリッド6選

専門家おすすめの軽ハイブリッド6選

軽ハイブリッド車を選ぶと選択肢はスズキと日産、三菱のみですが、ボディタイプは豊富です。専門家から見たおすすめ車種を6台紹介しましょう。

おすすめ①スズキ「スペーシア」

リアシートに頻繁に人を乗せるファミリー向け

 おすすめ①スズキ「スペーシア」 リアシートに頻繁に人を乗せるファミリー向け

おすすめ①スズキ「スペーシア」 リアシートに頻繁に人を乗せるファミリー向け

現行型スペーシアは2023年11月に登場したばかりのフレッシュなモデルです。モデル構成はスタンダードのスペーシアと圧倒的な存在感を誇るスペーシアカスタムの2種類。全モデルでマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。頑丈なコンテナをモチーフとしたデザインを採用し、大切な家族を守るということを強調しているのかもしれません。

 

おすすめ①スズキ「スペーシア」 リアシートに頻繁に人を乗せるファミリー向け

おすすめ①スズキ「スペーシア」 リアシートに頻繁に人を乗せるファミリー向け

スペーシア/スペーシアカスタムのセールスポイントは、ハイブリッドGとカスタムハイブリッドGSに標準装備されているリアシートのマルチユースフラップです。リアシートの座面に設置されたフラップの位置を変更することで、「オットマンモード」や「レッグサポートモード」、そして「荷物ストッパーモード」という使い方に合わせた3つのモードが選べます。一般的にスーパーハイトワゴンはシートアレンジを優先しており、リアシートの座面が短くサポート量が足りないため、大人だと疲れやすいのですが、スペーシアのレッグサポートモードであれば、支えるポイントが分散され疲れにくく特筆すべきポイントです。小さなお子さんだけでなく、介護にも使えるファミリーカーといえるでしょう。

おすすめ②スズキ「ハスラー」

軽トップレベルの走行性能を実現したオールラウンダー

 おすすめ②スズキ「ハスラー」 軽トップレベルの走行性能を実現したオールラウンダー

軽クロスオーバーSUVのパイオニアであり、人気モデルがスズキ「ハスラー」です。現行モデルは2019年に登場し、全モデルがハイブリッド搭載車となっています。軽量・高剛性のプラットフォームをベースに、ボディ剛性を高める構造用接着材も使用、軽自動車でトップレベルの乗り心地と走行安定性を実現しています。


さらに最低地上高180mmをはじめ、アプローチアングル29°、デパーチャーアングル50°を確保し、高い悪路走破性を兼ね備えています。4WD車は通常は前輪に駆動力を配分し、滑りやすい路面などでは前後輪に最適な駆動力配分を行う4WDシステムを採用。スノーモードやスリップ防止のグリップコントロールなど走行安定性を高める機能も充実しています。こういった機能はオフロードだけでなく、急な雨で滑りやすくなった路面などでも効果絶大で、オンオフ問わないオールラウンダーといえるモデルです。したがって住んでいる地域に関わらずどんな人にもマッチします。

おすすめ③スズキ「ワゴンRスマイル」

リアスライドドアの利便性が必要な女性向け

おすすめ③スズキ「ワゴンRスマイル」 リアスライドドアの利便性が必要な女性向け

ワゴンRスマイルは、2021年8月に登場したワゴンRの派生モデルです。ファミリーカー色の強いスペーシア/スペーシアカスタムをベースとしており、リアには利便性の高いスライドドアを採用。車高を低く設定することで、パーソナルユースを強化したハイトワゴンに仕立てています。


おすすめ③スズキ「ワゴンRスマイル」 リアスライドドアの利便性が必要な女性向け 

新車販売台数はワゴンRとの合算となっていますが、多くの販売台数を稼いでいるのは、このスマイルです。ワゴンRスマイルではエントリーグレードのGを除いた全グレードでハイブリッド搭載車となっています。

丸いヘッドライトを採用したファニーフェイスのワゴンRスマイルのメインターゲットは女性で、すべてのガラスにプレミアムUV&カットガラスを採用し、日焼けを防いでくれるという女性にウレシイ装備が特徴です。また、リアにスライドドアを採用し、大きな荷物なども簡単に入れることができます。


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おすすめ④スズキ「アルト」

充実した運転サポート機能により高齢者にも優しい

おすすめ④スズキ「アルト」 充実した運転サポート機能により高齢者にも優しい

軽自動車のベーシックモデルがスズキ「アルト」です。現行モデルは2021年12月に登場しました。アルトのハイブリッド搭載車はハイブリッドXとハイブリッドSの上位2グレードとなっています。クルマの基本性能である“走る・止まる・曲がる”を強化するだけでなく、衝突被害軽減ブレーキのデュアルカメラブレーキサポートを核とした予防安全技術を搭載。アクセルとブレーキのペダル踏み間違いによる事故を未然に防ぐために、誤発進抑制機能や後退時ブレーキサポートといった運転支援機能がベーシックモデルながら充実しています。

 

おすすめ④スズキ「アルト」 充実した運転サポート機能により高齢者にも優しい

軽量・高剛性のプラットファームハーテクトの採用により、車両重量を軽量化。燃費性能もWLTCモードで23.5~27.7km/Lと非ハイブリッド車でも優れた燃費性能を発揮し、経済性も高いのが特徴。取り回しのしやすさと優れた経済性により、公共交通機関の不便な地域だけでなく、高齢者の生活のアシとして活躍します。

おすすめ⑤日産「ルークス」

プロパイロットを搭載しておりロングドライブ向き

おすすめ⑤日産「ルークス」 プロパイロットを搭載しておりロングドライブ向き

おすすめ⑤日産「ルークス」 プロパイロットを搭載しておりロングドライブ向き

日産ルークスは、2020年2月に登場したスーパーハイトワゴンです。2023年にマイナーチェンジを行い、外観デザインが変更されています。ルークスは標準車のルークスとスポーティなハイウェイスターの2種類を用意し、全グレードでハイブリッドシステムを搭載しています。新開発のシャシーやパワートレインを採用し、コンパクトカーに匹敵する高い走行性能を実現。また、一部グレードを除いて、車内の空気を循環させるプラズマクラスター技術搭載のリアシーリングファンを天井に内蔵しているのが特徴です。これにより、フロントシートとリアシートの温度差をなくし、リアシートでも快適な温度調整が可能となっています。

 

おすすめ⑤日産「ルークス」 プロパイロットを搭載しておりロングドライブ向き

ルークスの魅力は充実した運転支援機能です。なかでもハイウェイスターには日産ご自慢の高速道路同一車線運転支援機能「プロパイロット」を採用し、ロングドライブでのドライバーの負担軽減に効果を発揮します。フラットライドな乗り心地とプロパイロットはロングドライブの多い人にピッタリです。

おすすめ⑥三菱「デリカミニ」

高い悪路走破性を求めるアウトドア派にピッタリ

 おすすめ⑥三菱「デリカミニ」 高い悪路走破性を求めるアウトドア派にピッタリ

三菱デリカミニは、2023年4月に登場したスーパーハイトワゴン。これまで三菱「eKクロススペース」として販売されていたモデルを三菱伝統のデリカブランドへスイッチしたビッグマイナーチェンジモデルです。大雑把にいえばフロントマスクとリアのガーニッシュを交換しただけなのですが、販売台数は倍増となりました。

 

おすすめ⑥三菱「デリカミニ」 高い悪路走破性を求めるアウトドア派にピッタリ

デリカミニは日産「ルークス」と兄弟車ですが、4WD車のみ三菱がサスペンションチューンと大径タイヤを装着した独自の味付けとなっています。その結果、デリカらしい高い悪路走破性とオンロードでの走行安定性を両立しています。デリカミニは全グレードがハイブリッドシステム搭載車となっています。安全装備も充実し、高速道路同一車線運転支援機能のマイパイロットを設定されています。シート表皮には撥水シート生地を採用。他にも樹脂製ラゲッジボード&PVC後席シートバックなど、汚れや水などに強いインテリアとなっています。また、一部グレードにはステアリングヒーターを装備し、アウトドアライフをエンジョイできるような装備が充実しているのが特徴です。


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ハイブリッドの軽自動車に関するよくある質問

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軽自動車にハイブリッドってあるの?

現在のところ、軽自動車のハイブリッドはエンジンをメインにモーターがアシストする「マイルドハイブリッド」のみでプリウスのようなフルハイブリッド車は販売されていません。人気No.1のN-BOXを販売するホンダは軽ハイブリッド車に消極的で、2023年9月にフルモデルチェンジを行ったN-BOXでも採用が見送られました。ホンダは軽の電気自動車(BEV)を開発しているので、それをホンダの主力モデルとするのではないでしょうか。一方ダイハツは、新型ムーヴにイースマートと呼ばれるシリーズハイブリッドを搭載する予定でしたが、認証試験の不正発覚により、いつ発売するのか未定となってしまいました。

マイルドハイブリッドとハイブリッドの違いは?

ハイブリッドシステムはモーターだけで一定EV走行が可能なフルハイブリッドと、エンジンがメインで、モーターはあくまでもアシストのみで、モーターだけの走行距離は短めのマイルドハイブリッドがあります。軽自動車では後者のマイルドハイブリッドのみが採用されています。その理由は、モーターの出力が小さくて済み、バッテリー容量も抑えることができるので、トータルコストが抑えられるからです。

そもそも軽自動車の車両本体価格は100万~200万円がボリュームゾーンです。ここに高額なバッテリーを搭載してしまうと、購入するユーザーが少なくなるということが考えられます。したがってエンジンの苦手な発進や追い越し時の加速にモーターでアシストする簡易型のマイルドハイブリッドで十分と考えられているのです。

ハイブリッドって何がいいの?

ハイブリッドにはバッテリーの残量に応じて一定距離をEV走行可能なフルハイブリッドと、あくまでも走行時メインのパワートレインはエンジンで、発進時や追い越し時の加速など負荷が高くなるときにモーターでアシストするマイルドハイブリッドの2種類があります。フルハイブリッドのメリットは、一般的なエンジン車に対して、燃費性能が圧倒的に向上することです。その反面車両本体価格は高くなってしまいます。

一方のマイルドハイブリッドは、フルハイブリッドに比べると燃費の向上は控えめですが、発進や追い越し時の加速などでエンジンの負荷が高くなる際に、モーターでアシストするため、スムーズな加速性能を実現しています。つまりマイルドハイブリッドは必要な時に、必要な分だけパワーを発生し、エンジンの負荷を抑えるといえます。一方のフルハイブリッドは、走行シーンに応じて、エンジンとモーターどちらで走るのが効率的か。また両方使ったほうが良いのかをクルマが常に考えながら判断してくれるという違いがあります。

軽EVって何ですか?ハイブリッドの軽自動車とはどう違う?

現在、軽の電気自動車(軽BEV)は日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」の2車種が販売されています。軽BEVはハイブリッド車と異なりエンジンを搭載しておらず、バッテリーに蓄えた電気でモーターを駆動させ走行します。したがって給油の代わりに充電が必要となります。軽自動車はボディサイズやエンジンの排気量に加えて、最高出力64psという制限があります。しかし、軽BEVは最高出力こそ64psに制限していますが、最大トルクは195Nmを発生。これは軽ターボ車の約2倍の数値で、軽自動車とは思えないスムーズな加速が特徴となっています。ただし、満充電時の走行可能距離は約180kmと短くなっていますので、ロングドライブというよりは街乗り中心と考えたほうが良いでしょう。軽のハイブリッド車の場合は通常のガソリン車と使い方は同じですが、BEVの場合は根本的に異なります。充電環境や使い方などをよく考えて購入したほうが良いでしょう。

マイルドハイブリッドの欠点は?

モーターやバッテリーを追加しますので、車両重量の増加や車両本体価格が高くなることが欠点といえます。しかしこの点は自動車メーカーの努力によって相殺されています。

ハイブリッド車は何年、何万キロまで乗れる?

ガソリン車の軽自動車と同じで、きちんとメンテナンスしていれば、10万km以上走行可能でしょう。

ダイハツの軽ハイブリッドはいつでる?

発売寸前といわれていましたが認証試験の不正が発覚しましたので、現在のところはまったくわかりません。


※この記事は2023年12月時点の情報で制作しています

この記事の執筆者・監修者


萩原文博
モータージャーナリスト

萩原文博

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立、現在はAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員として多くのメディアで執筆中。日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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