自社ローンは審査に通りやすい?審査のしくみやメリット・デメリットを解説

更新日:2022.06.26
自社ローンについて

カーローンの審査に不安がある方の中には、審査がやさしいといわれる自社ローンを検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、自社ローンのほとんどは中古車販売店で取り扱われているため、新車の購入には利用できません。

このように、自社ローンは一般的なカーローンとは異なる特徴を持っているので、利用するかどうかは慎重に判断する必要があります。そこで、自社ローンのしくみや審査基準、メリットやデメリットについて解説します。



【この記事のポイント】
✔自社ローンはおもに中古車販売店が独自の審査基準で提供している
✔審査に通りやすい一方で、車両本体価格に手数料が上乗せされることが多い
✔ローンではなく、審査に通りやすく月々の負担を抑えられる方法が人気を集めている


ローンよりも審査に通りやすくて、月々10,000円台で新車に乗れる方法とは?

自社ローンとは?

自社ローンとは?

自社ローンとは、おもに中古車販売店が提供している分割払いのサービスのことです。

一般的なカーローンでは、信販会社を通した審査を行い、銀行などの金融機関から融資を受けます。一方、自社ローンでは信販会社を通さずに、販売店が独自の基準で審査を行います。

このように通常のカーローンと同様に審査を行うことから、ローンのひとつとされることもありますが、車を購入するための代金を、販売会社が立て替えてくれるしくみだと考えていいでしょう。

ここでは、自社ローンの特徴を詳しく確認していきましょう。

審査基準

一般的なマイカーローンでは、現在の借入状況や返済能力、過去の返済状況、信用情報などをもとに銀行や信販会社が審査を行います。そのため、安定した職業に就いて十分な支払能力があったとしても、信用情報に返済の遅延や未払いなどの記録が残っている場合は審査に通らない可能性があります。

一方、自社ローンは販売店が独自の基準で審査を行うのが特徴で、現在の年収や就業状況などが重視されることが多いです。過去の情報よりもこれからの支払能力があるかどうかに注目するため、自社ローンは支払いの滞納履歴や債務整理歴などがある方でも審査に通る可能性があるといわれています。

審査のスピード

一般的なカーローンでは、銀行や信販会社が審査を行うため、審査結果が出るまでに数日から1週間程度かかることもあります。

それに対し、自社ローンでは販売店が独自の基準で審査を行うので、一般的なカーローンよりも短い期間で審査結果がわかります。審査結果がすぐにわかれば手続きもスムーズに進められるため、速やかに車を手にすることができるでしょう。

利用できる販売店

自社ローンは、基本的に中古車を取り扱っている販売店で提供されています。ただし、すべての中古車販売店で利用できるわけではないので、自社ローンを使いたい場合は、取扱いの可否を事前に調べておきましょう。

自社ローンの利用方法

自社ローンの利用方法

自社ローンのサービスや内容は販売店によって異なるため、利用する際には、プランや料金が明確に示されているかどうか、申込みがスムーズにできるかなど、利便性が高い販売店を選ぶことが大切です。

なお、一般的に自社ローンの審査では次のような書類が必要となります。

・運転免許証
・印鑑
・収入を証明できるもの(源泉徴収票や給与明細など)

販売店によっては、自社ローンを利用するために頭金や手数料、保証人が必要になるケースもあります。利用する販売店を決めたら、必要なものをあらかじめ問い合わせておくと手続きがスムーズに進められるでしょう。

また、自社ローンでは借入金額は50万円まで、分割払いは最大24回までなど、さまざまな制限が設けられることがあります。そのため、まずは条件が合うかどうか、事前に確認しておきましょう。

自社ローンのメリット・デメリット

自社ローンのメリット・デメリット

自社ローンは一般的なカーローンとはしくみが違うので、メリットやデメリットも異なります。本当に自社ローンを利用すべきなのかは、長所と短所の両方を理解してから判断しましょう。

メリット

自社ローンの大きなメリットは、まず審査に通りやすいことです。一般的なカーローンでは、過去に携帯電話の料金を滞納したりクレジットカードの支払いを遅延していたりすると、信用情報にそれらの記録が残り、審査に通らない可能性があります。

また、信用情報に問題がなくても、ほかのローンなどですでに借入れがある方も審査に通らないケースが考えられます。しかし、自社ローンは独自の基準で審査を行うことから審査に通りやすく、借入れではないことから、利用しやすいという特徴があります。

さらに、自社ローンには金利が付かないというメリットもあります。カーローンでは基本的に金利があり、車両本体価格の分割払いに加えて、利息を支払うことになります。それに対して、自社ローンは金利ゼロで利用できるので、利息が発生しません。

そして、自社ローンは販売店が審査を進めることから、納車や購入手続きがスムーズである点もメリットといえるでしょう。手続きがスピーディーに進められるため、早く車が必要な方にも適しています。

デメリット

自社ローンは金利が発生せず、利息の支払いが不要です。しかし、金利相当分の手数料が車両本体価格に上乗せされることが多く、結果的に中古車市場の相場よりも高額な代金を支払わなければならないケースもあります。

また、車両本体価格に加えて保証料や手数料が別途発生するケースもあり、一般的なマイカーローンよりもお得に利用できるとは必ずしも言い切れません。そのため、自社ローンを利用する際は、必ず見積もりを取り、月々の支払額や支払総額を確認しましょう。

さらに、自社ローンでは保証人を立てたり頭金を支払ったりしなければならないケースもあるので、手軽に利用できるわけではありません。ほかにも、借入額や支払回数に制限が設けられていることが多いなどの特徴から、希望の車種に乗るのが難しいこともあります。

また、車を担保としている場合、返済が滞ったら乗っている車を差し押さえられるリスクもあるので、月々の返済に自信がない場合は利用を避けたほうがいいでしょう。

カーローンの審査に落ちてしまう5つの理由

カーローンの審査に落ちてしまう5つの理由

審査に通りやすいのがメリットの自社ローンですが、新車もしくは人気車種の中古車などは、価格が高く自社ローンでは購入できない可能性もあります。そういった場合、審査に通りにくい要因を解消して、カーローンの審査を受けたい方もいるのではないでしょうか。

そこで、カーローンの審査に落ちてしまう5つの理由を見ていきましょう。

年収が低い

カーローンの審査で重視されるのが年収です。年収が高ければ返済能力が高いと判断され、借入可能額も増やしやすくなります。

一方、年収が低いと毎月滞りなく返済できるかどうかが判断しにくいので、審査に落ちてしまう可能性があります。そのため、年収が低い場合は、借入希望額を減らして年収に見合う金額にすることで、審査に通りやすくなるでしょう。

勤続年数が短い

勤続年数が短いと安定した収入を得ていると判断されにくいため、カーローンの審査に落ちてしまう可能性があります。特に、何度も転職を繰り返している場合は収入が不安定だと判断され、審査通過が難しくなることもあるでしょう。

確実にカーローンの審査に通る勤続年数の基準はありませんが、3年以上が望ましく、1年未満では審査に落ちる可能性が高いとされています。

収入が安定していない

一般的に、雇用形態による収入の安定性も審査対象とされています。正社員や公務員などは収入が安定していると判断されやすい一方で、自営業者や非正規雇用者などは収入が不安定とみなされ、審査に落ちてしまうことがあります。

ただし、一定以上の収入を得ていれば雇用形態にはこだわらないとしているカーローンもあるので、自営業者やアルバイト、パート、派遣社員などの方は、そのようなカーローンを選ぶといいでしょう。

過去の信用情報に問題がある

自己破産をしたことがある、税金の滞納やクレジットカードの支払遅延の経験があるなど、過去の信用情報に問題がある場合はカーローンの審査に通りにくい可能性が高いでしょう。

特に自己破産をしている場合は、事故情報が消えるまで新たにローンを組むことはできません。信用情報に不安がある場合は、審査を受ける前に信用情報機関に情報照会をしておきましょう。

すでに複数のローンを組んでいる

これから申込むカーローンのほかにもすでに複数のローンを組んでいる場合は、無理なく返済できる可能性が低いと判断され審査に通りにくくなります。また、ローンではなくキャッシングも借入れとみなされるので、カーローンの審査に通りにくいでしょう。そのため、審査申込み前に完済できるものはしておきましょう。

ローンよりも審査に通りやすくて月々10,000円台で新車に乗れる方法もある

ローンよりも審査に通りやすくて月々10,000円台で新車に乗れる方法もある

カーローンの審査が不安で、自社ローンのデメリットも気になる方は、審査に通りやすく月々10,000円台で新車に乗れるカーリースがおすすめです。車のサブスクリプションサービスといわれるカーリースなら、月々の負担を抑えながらカーライフを始められます。

初期費用がかからない

カーリースなら月々定額の料金で新車に乗ることができ、ローンではないので金利もかかりません。頭金をはじめとする初期費用もかからないので、貯金に余裕がなくてもカーライフを始められるのが特徴です。

カーリースは使用権を持つ方法なので、契約満了後は車を返却するのが一般的ですが、契約満了時に車がもらえるサービスもあります。そのため、費用の負担を抑えてマイカーを手に入れたい方にもおすすめです。

車検などの維持費も定額化できる

カーリースの月額料金には車両本体価格だけでなく、税金や自賠責保険料、手数料などが含まれています。これらの維持費を含めて月々10,000円台から新車に乗れるリース会社もあるので、できるだけ毎月の負担を軽くしたい方にもおすすめです。

また、車検やメンテナンス費用なども定額にできるリース会社もあります。見通しの立てにくい車に関する出費も明確にできるので、予想外の出費に慌てることもありません。

このようなさまざまなメリットに加えて、カーリースの利用者にはローン審査に落ちてしまった経験がある方も多くいます。中でも、カーリースの定額カルモくんでは、気軽に利用可否をチェックできる「お試し審査」もあるので、新車や乗りたい車種でカーライフを始めたい方は利用してみてはいかがでしょうか。


一番安い車種でお試し審査をしてみる

自社ローンの利用は慎重に決めよう

自社ローンの利用は慎重に決めよう

自社ローンは一般的なカーローンよりも審査に通りやすい一方で、支払う金額が多くなったり利用制限があったりするので、利用するかどうかは慎重に決める必要があります。

そのため、カーローンの審査が不安であれば、ローンよりも審査に通りやすいカーリースを利用するのがおすすめです。カーリースの定額カルモくんなら、頭金や金利も不要で、月々10,000円台から新車に乗れるだけでなく、最終的に車をもらえるサービスもあるので、理想のカーライフを送りやすいのではないでしょうか。


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※記事の内容は2022年2月時点の情報で制作しています。

よくある質問

Q1自社ローンは審査に通りやすい?

A:自社ローンは信販会社を通さず独自の基準で審査を行うので、一般的なカーローンよりも審査に通りやすい傾向があります。基本的に自社ローンは中古車販売店で提供されていますが、どの販売店でも利用できるわけではありません。

Q2自社ローンのメリットとデメリットは?

A:自社ローンは審査に通りやすい上に、金利が付かず利息の支払いが発生しないというメリットがあります。一方、金利相当分が車両本体価格に上乗せされたり、保証料や手数料がかかったりするので必ずしもお得とはいえないのがデメリットです。借入額や支払回数に制限が設けられることもあるので、利用は慎重に決めましょう。

この記事の執筆者


伊藤 真二
監修者、編集者、ライター

伊藤 真二

ファイナンシャルプランナー。介護福祉士資格を所有していることから、老後の暮らしや節約・資産運用など、安心できる未来、無駄のない今を生きるためのご提案を多く行う。 また、ニュースメディア、採用メディア、自動車メディアなどのライター・編集者の経験から記事執筆・監修も広く行っている。
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