【独自調査】軽自動車の白地風ナンバーに関する調査「 直近1年で白地風ナンバーユーザーの65.9%がトラブルを経験」

更新日:2025.11.27
軽自動車の白地風ナンバーについて、車を運転する機会がある全国の男女2,621人を対象に実施したインターネット調査の結果をまとめたレポートのタイトル画像

軽自動車には通常黄色ナンバーが付与されますが、特別仕様の図柄入りナンバーを選択することも可能です。過去にはワンポイントのみの「白地風ナンバー」を選択できた時期もあり、普通車のようなデザイン性が注目されました。その一方で、識別性やマナー面で賛否が分かれたほか、誤認やトラブルの指摘もあります。

そこで「カーリースカルモくん」では、軽自動車の白地風ナンバーの認知度やイメージ、直近1年で起きたトラブル、軽自動車のナンバー制度への思いなどについて、車を運転する機会がある全国の男女2,621人を対象にインターネット調査を行いましたので結果をご紹介します。

【調査結果詳細】
✔ 白地風ナンバーと図柄入りナンバーの認知度に差はないが、普及率は白地風ナンバーのほうが高い
✔ 白地風ナンバーを付けた軽自動車ユーザーの約7割がトラブルを経験
✔ 軽自動車のナンバー制の在り方について、半数以上がわざわざ変える必要性を感じていない

調査概要

・調査対象:全国の男女2,621人
・調査機関:自社調べ(調査ツールFreeasy使用)
・調査機関:2025年11月12日 ~ 2025年11月27日
・有効回答数(サンプル数):4,000

約3人に1人が軽自動車ユーザー

Q1:運転する機会が多い車はどちらですか?

Q1:運転する機会が多い車はどちらですか?

・普通車:70.2%
・軽自動車:29.8%

車を運転する機会がある全国の男女2,621人を対象に使用している車を聞いたところ、「普通車」は70.2%、「軽自動車」は29.8%で、約3人に1人が軽自動車ユーザーであることがわかりました。

認知度に差はないが普及率は白地風ナンバーのほうが高い

Q1:運転する機会が多い車はどちらですか?

Q2:軽自動車に「図柄入りナンバー」「白地風ナンバー」があるのを知っていますか?

【軽自動車の図柄入りナンバー】
普通車ユーザー
・知っている:70.7%
・知らない:29.3%

軽自動車ユーザー
・知っているが付けたことはない:67.4%
・付けている/付けていた:5.1%
・知らない:27.5%

【軽自動車の白地風ナンバー】
普通車ユーザー
・知っている:71.0%
・知らない:29.0%

軽自動車ユーザー
・知っているが付けたことはない:64.7%
・付けている/付けていた:7.0%
・知らない:28.3%

続いて、軽自動車の「図柄入りナンバー」と「白地風ナンバー」それぞれの認知度について調査したところ、いずれのナンバーも、普通車ユーザー、軽自動車ユーザーともに70%以上が「知っている」と回答しました。

ワンポイントのみの白地風ナンバーの交付は過去2回で、全国版や地方版として交付される黄色で縁取られた図柄入りナンバーよりも取得できる機会が少なかったものの、認知度に大きな差はないこと、また、軽自動車ユーザーで「付けている/付けていた」と回答した方も2ポイント近く高いことから、軽自動車の白地風ナンバーが高い注目を集めていた様子がうかがえます。

白地風ナンバーへのネガティブ評価は軽ユーザーのほうが強い傾向

Q3:軽自動車の白地風ナンバーに対する印象を教えてください

Q3:軽自動車の白地風ナンバーに対する印象を教えてください

普通車ユーザー
・イベントを応援できるのが良い:11.6%
・普通車みたいでデザイン性が良い:12.6%
・黄色ナンバーより車がかっこよく見える:10.5%
・軽自動車らしさがなくなって嫌:7.2%
・普通車っぽく良く見せたい意図を感じる:11.7%
・誤認やトラブルの原因になる:7.4%
・特に何とも思わない:38.7%
・その他:0.1%

軽自動車ユーザー
・イベントを応援できるのが良い:4.9%
・普通車みたいでデザイン性が良い:13.2%
・黄色ナンバーより車がかっこよく見える:10.2%
・軽自動車らしさがなくなって嫌:8.6%
・普通車っぽく良く見せたい意図を感じる:14.2%
・誤認やトラブルの原因になる:8.2%
・特に何とも思わない:40.4%
・その他:0.4%

軽自動車の白地風ナンバーは、2019年ラグビーワールドカップと東京2020オリンピック・パラリンピックの際に、日本開催を記念して用意された期間限定の特別仕様デザインとして交付されました。

普通車と見分けがつきにくいことから、普通車ユーザーを中心に否定的な意見が多いとされていましたが、軽自動車の白地風ナンバーに対する印象を調査した結果、普通車ユーザーで最も多かったのは「特に何とも思わない」で38.7%でした。
次いで「普通車みたいでデザイン性が良い」が12.6%となり、3位に「普通車っぽく良く見せたい意図を感じる」が11.7%で入ったものの、0.1ポイント差で「イベントを応援できるのが良い」が並び、ポジティブにとらえている人が多いことがわかります。

一方、軽自動車ユーザーでも最多は40.4%の「特に何とも思わない」でしたが、「普通車っぽく良く見せたい意図を感じる」が14.2%で2位となりました。
また、白地風ナンバーの本来の趣旨である「イベントを応援できるのが良い」は4.9%に留まり、選択率としては最も低い結果となりました。

この結果から、ナンバープレートの色による識別は軽自動車ユーザーのほうが敏感に意識している傾向がわかります。

白地風ナンバーによるトラブルは料金所での誤請求が最多

Q4:直近1年で、軽自動車の白地風ナンバーによるトラブルはありましたか?

Q4:直近1年で、軽自動車の白地風ナンバーによるトラブルはありましたか?
・ある:65.9%
・ない:34.1%

【トラブルの内容(複数回答)】
・有人料金所で普通車料金を請求された:21.0ポイント
・他車から嫌がらせをされた:19.4ポイント
・駐車場で区分ミスが起きた:17.7ポイント
・普通車ユーザーから馬鹿にされた:16.1ポイント
・軽専用駐車場に停めて注意された:12.9ポイント
・警察や取締で偽装を疑われた:12.9ポイント

Q2で白地風ナンバーを「付けている/付けていた」と回答した軽自動車ユーザーに、直近1年で白地風ナンバーにまつわるトラブルを経験したことがあるか聞いたところ、65.9%が「ある」と回答しました。

「ある」と回答した方にトラブルの内容について複数回答で尋ねたところ、「有人料金所で普通車料金を請求された」が14.3ポイントで最多となりました。ETCレーンや自動識別ゲートなどが普及しているものの、商業施設や高速・有料道路など有人運用の料金所は多く残っており、今回の調査では、こうした場面では係員がナンバープレートの色で車種を判別しているケースが多いこと、また、それによって白地風ナンバーの軽自動車は誤って請求されるケースが生じやすいことがわかりました。

同様に、駐車場の区分や軽自動車専用スペースで、ナンバーの色から普通車と間違われてトラブルに発展したケースも約20ポイントあり、「休日の混雑するショッピングセンターで軽専用スペースに駐車したところ、ガードマンに『普通車は移動して!』と言われ、車種名を伝えて納得してもらった」「軽専用スペースに停めたら隣の車の人に注意された」といった体験談も多く集まりました。

ナンバーは視認性が重要だが、半数以上が税金などをかけてまで変える必要はないと感じている

Q5:軽自動車のナンバー制度で望ましいと思うのはどれですか?

Q5:軽自動車のナンバー制度で望ましいと思うのはどれですか?

普通車ユーザー
・現状のまま:55.9%
・特別仕様でも明確に識別する:17.7%
・通常の黄色ナンバーのみ:8.5%
・識別は不要:17.2%
その他:0.7%

軽自動車ユーザー
・現状のまま:56.6%
・特別仕様でも明確に識別する:17.0%
・通常の黄色ナンバーのみ:8.7%
・識別は不要:16.8%
・その他:0.9%

過去2回にわたって交付された白地風ナンバーは、分類番号で識別可能として黄枠なしのデザインが採用されましたが、国土交通省の資料2「図柄入りナンバープレートの視認性」*によると、白地風ナンバーは事件や事故の際に警察や目撃者にとってわかりにくいという指摘が寄せられています。

また、図柄入りナンバーについても、黄枠のみではプレートフレームで隠れてしまうという指摘があり、2023年以降の軽自動車の図柄入りナンバーでは黄色の縁取りに加えて左上部にもスラントの塗色を付したデザインが導入されるなど、デザインの見直しも行われています。

そこで、過渡期ともいえる軽自動車のナンバー制度について、2,621人の全回答者を対象に望ましいと思う今後の在り方を聞いたところ、普通車ユーザー、軽自動車ユーザーともに、「現状のまま」が半数以上を占める結果となりました。
理由として最も多かったのは「特に支障はない」「今のままで問題ないと感じるから」で、「お金をかけることではない」など税金の使い道も踏まえて「わざわざ変える必要性がない」と感じている方が多いことがわかりました。

2番目に多かったのは、すでに取り付けられているプレートも含め、軽自動車の図柄入りナンバーはすべて黄色地に変えるなどして「特別仕様でも明確に識別する」で、普通車ユーザーは17.7%、軽自動車ユーザーは17.0%となりました。
「アニバーサリーくらいは」「個性を表現できる」として特別仕様デザインの選択肢は残しつつも、「軽専用スペースがあるから」「税金の区分が違うから」「違反を見つけても外見で判断しにくい」「動力性能的にも普通車に及ばないので事故防止の役割として」などの理由で、「紛らわしいからぱっと見でわかる識別が必要」という声が大半を占めました。

次いで、普通車ユーザーは17.2%、軽自動車ユーザーは16.8%が選んだ「識別は不要」では、「最高速度などの規制が普通車と同じになったから」「追加料金を払って白地風ナンバーに変更している人もいる」などの理由で「ナンバーの色で識別する意味がない」という意見が寄せられました。
また、軽自動車ユーザーからは、「黄色ナンバーはかっこよくない」「格差を感じる」「自分好みのデザインにしたい」といった理由から「いろいろな選択肢があるとうれしい」という声が多く聞かれました。

選択率が最も低かった「通常の黄色ナンバーのみ」では、「税金などが優遇されているから差別化は必要」といった意見のほか、「複雑にするほど目的から外れる」「車のナンバーくらいで紛らわしいことをする必要はない」ことから「元に戻すのが望ましい」という意見、視認性を重視して「犯罪が増えているため、防犯カメラなどでも見やすいほうがいい」「事故や違反を目撃して通報するときのため」に図柄入りナンバー自体を不要とする意見などが聞かれました。


今回の調査から、普通車のナンバーのように見えるワンポイントのみの「軽自動車の白地風ナンバー」は、黄色で縁取られた図柄入りナンバーと併せて広く認知されていることがわかりました。その反面、有人料金所や駐車場でトラブルを経験した軽自動車ユーザーも多く、ナンバープレートの色で車のタイプを判別している方は未だ少なくないことがうかがえる結果となりました。

カーリースカルモくんでは、図柄入りナンバープレートの選択も可能です。また、ナンバーを指定できる希望ナンバー制にも対応しています。国産全車種・全グレードから車を選べるうえ、ディーラーオプションやメーカーオプションも購入時と同様に選べるため、ナンバープレートも含めて自分好みの仕様にできます。
初期費用・ボーナス払いなしで月々10,000円台から利用できるカルモくんで、コスパ良く理想のカーライフを叶えてみてはいかがでしょうか。

* 参考資料
国土交通省:資料2 図柄入りナンバープレートの視認性


※この記事は2025年11月時点の情報で制作しています

この記事の執筆者・監修者


カルモマガジン編集部

カルモマガジン編集部

マイカーリースのカーリースカルモくんが車選びとカーライフを応援。国産新車に関するレビューやグレード比較情報、知ってるとおトクなマル秘情報を中心に、クルマ選びのプロが執筆する情報を更新していきます。

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