カーリースは中途解約できない?認められるケースと違約金の仕組みを解説

若林 由晃

執筆者・監修者

若林 由晃クルマ専門家/カーリース店店長/中古車販売店元店長

更新日:2026.03.06

カーリースは中途解約(契約途中で解約すること)ができるのかどうか、また、どのような手続きがあるのかについて解説していることがわかるタイトル画像

カーリースは原則として中途解約できません。しかし、全損事故や海外転勤など、やむを得ない事情がある場合は例外的に認められることがあります。

そこで、中途解約が認められるケースや途中で解約できない理由、中途解約金*の目安、手続きの流れを解説します。また、実際に中途解約を経験した方の体験談を交えながら、損をできるだけ抑えるためのポイントもご紹介します。

* 「違約金」と呼ばれることもありますが、解約にかかる費用を指すため本記事では「解約金」と表記します

【この記事のポイント】
✔ カーリースで中途解約が認められるのは事故や転勤などやむを得ない事情がある場合
✔ 解約金は残りのリース料金を基に計算され、数十万円〜100万円以上になることも
✔ カーリース専用保険なら、全損事故や盗難による中途解約金をカバーできる


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中途解約が認められるおもな3つのケース

カーリースで中途解約が認められるおもな3つのケースについて解説する画像。1つ目は契約者が死亡または病気などで運転できない状態になったとき。2つ目は全損事故や盗難、自然災害などでリース車両が使用不能になったとき。3つ目は海外転勤や家族構成の変化などライフスタイルが変化したとき。いずれもリース会社がやむを得ない事情または正当な理由と認めた場合に限り、中途解約が認められる。

カーリースは中途解約ができないのが一般的です。ただし、リース会社によっては、やむを得ない事情や正当な理由がある場合に限り、中途解約が認められることがあります。ここでは、そのおもな3つのケースを解説します。

1. 契約者が運転不可能な状態になったとき

契約者が死亡する、または病気などで運転ができない状態になった場合は、原則中途解約となり、解約金が発生するのが一般的です。

ただし、リース契約は相続の対象となるため、相続人の方が契約を引き継ぐことを認めるカーリースも中にはあります。その場合、相続放棄をしたケースでは解約金の支払い義務がなくなります。詳細は契約しているリース会社に確認するようにしましょう。

2. 事故や盗難などでリース車両が使用不能となったとき

全損事故や盗難、または自然災害などで車が使えない状態になった場合、その時点で契約は終了し、中途解約になります。また、たとえ契約者の過失がゼロのもらい事故であっても、解約金の支払いは発生します。

それは、ローン購入した車が、返済期間中に全損事故を起こしたからといって、返済義務がなくならないことと同様です。

なお、車を修理して走れる状態であれば、カーリース契約は継続されます。

3. 海外転勤や家族構成の変化などライフスタイルが変化したとき

予期せぬ海外転勤で車が不要になったり、家族構成の変化などにより車を乗り換える必要が生じたりした場合は、リース会社が解約理由を正当であると認めると中途解約が可能です。

ただし、こうした理由は先の契約者の死亡や全損事故と比較すると、「やむを得ない」といいきれないため、リース会社によって判断が分かれる可能性があります。

なお、近年は高齢者の免許返納に伴う中途解約を認めているカーリースもあります。


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カーリースが中途解約できない理由とは

カーリースが中途解約できない理由について解説する画像。カーリースは、車両本体価格から契約満了時の残価を差し引いた分を支払う仕組みである。この費用を契約月数で分割して車両代の支払い分を算出するが、契約の途中で解約した場合、残りの期間分の料金を一括で精算する必要が生じる。そのため、原則として中途解約ができない構造であることを示している。

カーリースが原則として中途解約できない理由は、リース料金を算出する仕組みにあります。一般的にカーリースでは、契約満了時のリース車の想定価値である残価をあらかじめ設定し、車両本体価格から差し引きます。そこに税金などの諸経費を加えた総額を契約月数で割って、月額料金が決定されます。

つまり、契約満了時までの利用を想定したうえで、毎月の利用料金が定額化されているため、原則として中途解約が認められないのです。

何らかの事情があり中途解約をする場合は所定の手続きが必要で、解約金として残りのリース料金の支払いを求められることがほとんどです。

また、カーリース契約はクーリング・オフ制度の対象外であるため、いったん契約するとキャンセルできない点にも注意しましょう。

中途解約の解約金はいくら請求される?

カーリースの中途解約金の計算方法について解説する画像。解約金は残り期間の月額料金の総額が基本となり、残り期間が長く月額料金が高いほど高額になる。ただし、未経過分の税金や車検費用など実際には発生しなかった費用は差し引かれる。また、解約時の査定額が設定残価を上回った場合は、その差額も解約金から引かれる。

中途解約時の解約金の計算方法は、リース会社によって異なります。一般的には、リースの残り期間の月額料金の総額を解約金として一括請求するケースが多いです。そのため、残りの期間が長く月額料金が高いほど、解約金は高額になるでしょう。

ただし、月額料金に含まれている税金や車検費用のうち、解約することで実際には発生しなかった費用は差し引かれます。また、解約時の査定額が残価を上回った場合は、その差額も引いた金額となります。


実際に解約金がいくらかかるのか、具体的なケースで見ていきましょう。ただし、以下はあくまで一例であり、解約金は車の状態やプランの内容、リース会社の規定によって異なります

■ケース1:海外転勤による中途解約 
〈状況〉 
中途解約のタイミング:契約期間5年のうち残り2年
月額料金:30,000円 ※車検・メンテナンス費用込み
中途解約の理由:海外転勤
契約時の設定残価:20万円
解約時の査定額:25万円

〈解約金の例〉
残りのリース料総額:30,000円 × 24ヵ月 = 72万円
設定残価と査定額の差額:-50,000円*
未経過分の税金・車検費用:約-15万円
解約金の目安:約52万円

このケースでは、海外転勤というやむを得ない事情が認められたものの、約52万円の解約金が一括で請求されることになります。

* 設定残価と実際の査定額の差額は、車の状態や市場価格によって変動します。査定額が設定残価を下回る場合は、差額分が解約金に加算されます。

■ケース2:全損事故による強制解約(保険補償あり)
〈状況〉
中途解約のタイミング:契約期間5年のうち残り3年
月額料金:35,000円 ※カーリース専用保険(車両費用特約)加入
中途解約の理由:相手方過失による全損事故
契約時の設定残価:40万円
解約時の査定額:0円

〈解約金の例〉
残りのリース料総額:35,000円 × 36ヵ月 = 126万円
設定残価と査定額の差額:40万円(査定額が0円のため設定残価の全額が加算)
未経過分の税金:約-80,000円
解約金の目安:約158万円
※ただし、カーリース専用保険(車両費用特約)に加入していたため、保険金で全額カバー

このように、全損事故の場合は設定残価も加算されるため、解約金が非常に高額になります。しかし、カーリース専用の保険に加入していれば、このような高額な解約金もカバーできます。万が一の備えとして、保険加入を検討することをおすすめします。


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解約金を支払えない場合はどうすればいい?

カーリースの解約金が払えないときの対処法を解説する画像。まずリース会社に分割払いにできないかを相談する。また、自動車保険(任意保険)を確認して補償対象か確かめる。どうしても支払いが難しい場合、消費生活センターや弁護士などの専門家に相談する。信用情報に影響が出るため、未払いのまま放置にするのは避けたほうがいいと説明している。

中途解約の解約金は数十万円から100万円以上になることもあり、一括払いが原則のため「払えない」というケースもあるでしょう。そこで、解約金を支払えない場合の対処法について解説します。

リース会社に分割払いを相談する

まずはリース会社に正直に状況を伝え、分割払いの相談をしてみましょう。やむを得ない事情で解約に至った場合、リース会社によっては分割払いや支払い期限の延長に応じてくれることもあります

ただし、支払いに関して柔軟に対応してもらえるかどうかはリース会社の判断次第です。契約書に「一括払い」と明記されている場合、分割払いが認められない可能性もあるため、早めに相談することが重要です。

自動車保険(任意保険)の補償を確認する

全損事故や盗難で中途解約になった場合、任意保険の「車両保険」や「リースカー車両費用特約」で解約金をカバーできる可能性があります。

保険会社に連絡し、「カーリースの中途解約金は補償対象か」を確認してみましょう。契約内容によっては、解約金の全額または一部を保険金でまかなえることもあります

専門家に相談する

解約金の支払いが困難な場合、以下の専門家に相談することも検討しましょう。

消費生活センター:契約内容の確認や交渉方法のアドバイス
弁護士:債務整理を含め、法的な観点からの対処法の提案
ファイナンシャルプランナー:支払い計画の見直しや家計改善のアドバイス

なお、解約金を支払わないまま放置すると、信用情報に影響が出る可能性があります。どうしても支払いが難しいときは専門家を頼ることをおすすめします。

カーリースを中途解約する際の手続き 

カーリースを中途解約する際の手続きの流れを解説する画像。手続きはおもに3つのステップで進む。まず車の査定と解約金の算出が行われ、経過年数や車の状態、走行距離などをもとに解約金の額が確定する。次に最終的な解約の意思確認と必要書類の提出を行う。最後に解約金を支払い、中途解約の手続きが完了する。

上で解約金の目安や支払いへの対処法を確認してきましたが、実際に中途解約の手続きはどのように進めていくのでしょうか。

もし、やむを得ない事情が生じてカーリースを中途解約したい場合、まずはリース会社に中途解約を希望する旨を伝えましょう。解約が可能かどうかは、リース会社がその理由を基に判断します。

ここでは、リース会社がその申し出を承認してから、中途解約成立までの流れを見ていきます。

1. 車の査定と解約金の算出
中途解約の承認を受けたら、リース会社による車の回収・査定が行われます。おもに新車新規登録からの経過年数や、車両についた傷やへこみ、走行距離などから車の査定額を算出し、残りの契約期間なども踏まえて解約金の額を確定します。

2. 中途解約の意思確認、必要書類の提出
解約金が確定し、契約者の費用負担などの説明が行われたら、最終的な解約の意思確認が行われます。この段階でも中途解約の意思が変わらない場合、必要書類を提出して解約の手続きに入ります。

3. 解約金を支払い、中途解約の手続きが完了
リース会社から中途解約の合意書などの書類が届きますので、記入して返送し、解約金の精算(振込)が終わったら中途解約の手続きは終了です。

なお、中途解約までの具体的な手続きはリース会社ごとに異なります。また、解約の理由によっては証明書などの提出を求められることもあります。

カーリースを中途解約した方の口コミ

実際にカーリースを中途解約した方は、どのような理由で解約に至ったのでしょうか。また、どんなデメリットがあったか、何に気をつければよかったのか、体験者の口コミを参考に見ていきましょう。


Aさん(男性・40代)

カーリースの契約中に玉突き事故を起こしてしまい、中途解約に。自動車保険に加入していましたが、失敗したのは解約金が補償対象外だったこと。解約の際に80,000円ほど自腹で支払うことになりました。

Bさん(男性・40代)

急な転勤があり、車が不要になったことで中途解約したことがあります。契約期間は3年。解約したのは、2年半くらい経ったときでした。解約金が20万円ほどかかってしまったことに後悔しています。

Cさん(男性・30代)

事故に遭ってしまい、カーリースを解約しました。残っている契約期間のリース料金として、解約金が数十万円かかりましたが、自動車保険の補償を手厚くしており、保険会社からの支払いで充当できたので助かりました。


上記の口コミで目につくのが、事故に遭ってしまい中途解約になったケースでしょう。Aさん、Cさんともに自動車保険には加入していたようですが、Aさんと違い、Cさんは解約金をカバーできる自動車保険に加入していたため、保険金で解約金を充当できています。カーリースに特化した保険もあるので、不安な方は加入を検討するといいでしょう。

一方、Bさんは転勤により中途解約に至ったものの、当初から解約の可能性を感じていたそうで、3年と比較的短めの契約期間を設定されていました。ライフプランに合わせて契約内容を吟味することも重要だとわかります。

* カルモマガジン編集部が、チャット調査ツール「Sprint」にて「カーリース契約期間中に、中途解約したことのある方」を対象として行ったインターネット調査を基に掲載


中途解約を避けるために契約前にできること

カーリースの中途解約を避けるために、契約前にできる4つのことについて解説する画像。将来のライフプランに合わせて適切な契約期間を設定する。解約可能なサービスを選ぶ。メンテナンスプランに加入し、車の良好な状態を維持する。カーリース専用保険に加入し、万が一の解約時の解約金に備える。

カーリースの中途解約は手続きの手間だけではなく、まとまった解約金の支払いがあり、できれば避けたいものです。そこでカーリースの中途解約を防ぐために、契約前に注意したいポイントを解説していきます。

ライフスタイルの変化を想定し、適切な契約期間を選ぶ

一般的にカーリースの月額料金は、契約期間が長いほど安くなる傾向があります。月々の負担を抑えたい場合はできるだけ長い契約期間を選ぶのもひとつの方法ではありますが、中途解約が原則できないこと、また、解約が可能である場合でも解約金の発生リスクがあることを考慮して契約期間を設定しましょう。

先のライフプランを想定し、月額料金とのバランスも見つつ無理のない契約期間にすることが大切です。

中途解約を認めているカーリースを利用する

カーリースは原則中途解約ができないサービスではありますが、近年では条件付きで中途解約を認めているカーリースも登場しています。例えば、「SOMPOで乗ーる」なら中途解約オプション加入で一定の条件を満たせば解約が可能です。

また、契約から一定期間が経過すると解約や乗換えが可能なカーリースもあるため、中途解約による解約金の発生リスクが気になる場合には、そういったサービスのあるカーリースを選ぶといいでしょう。

ただし、中途解約を認めているカーリースは、月額料金が高い傾向があるため注意が必要です。

メンテナンスプランも検討する

新車であっても、契約年数や車の乗り方によっては、劣化や自然故障などで中途解約になる可能性は否定できません。中古車であればなおさらです。

そういった事態をできるだけ避け、車を長く良好な状態で使用できるよう、メンテナンスプランに加入しておくといいでしょう。メンテナンスにかかる費用が定額になるため、コストを気にすることなく、適切なタイミングで必要なメンテナンスが実施できます

カーリース専用保険に加入する

契約者が任意で加入する自動車保険の中には、カーリースの仕組みに合わせた「リースカー車両費用特約」を用意しているものもあります。

リースカー車両費用特約が付帯している自動車保険であれば、故障や盗難、自然災害による損害などによる中途解約時の解約金の補償が受けられるケースもあるため、不安があれば加入しておくと安心でしょう。

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中途解約による解約金支払いのリスクが不安な方には、カーリース専用保険で全損事故に備えられるカーリースをおすすめします。

カーリースカルモくん」では、独自の「カルモあんしん自動車保険」をご用意。この保険にはリースカー車両費用特約が付帯しており、全損事故や盗難で中途解約になった場合、解約金が全額カバーされます。

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1〜11年のあいだから1年単位で契約期間を選べる:ライフプランに合わせて無理のない契約が可能
メンテナンスプランが充実:定額でコストを気にせず適切なメンテナンスが受けられるため、車を長く良好な状態に保ちやすい
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まとめ|カーリースで中途解約をするのは損!契約前に十分に検討を

カーリースは契約期間が長いため、そのあいだに予想もできない出来事が起きる可能性もあり、どうしても中途解約が避けられない場合もあります。そこで損をしないためにも、契約前に、ライフステージに合わせた契約期間を選択したり、自動車保険に加入したり、万一に備えた対策をとるといいでしょう。

1年単位で契約できるカルモくんなら、カーリースに特化した独自の自動車保険も用意。簡単に審査を済ませられる「お試し審査」を無料で受けることもできます。

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よくある質問

Q1カーリースは中途解約できる?

A:カーリースは、一部のケースを除いて、原則として中途解約はできません。中途解約が認められた場合でも、解約金の支払いが必要になります。解約金の目安についてはこちらで解説しています。

Q2カーリースで中途解約が認められるケースは?

A:中途解約が認められる代表的なケースとしては、事故や盗難などでリース車両が使用不能となった場合、契約者が死亡したり、長期入院やケガといった理由で運転ができなくなったりした場合などが挙げられます。また、ライフスタイルの変化で車の必要性が変わった場合にも認められる場合があります。

Q3中途解約の解約金の相場は?

A: 解約金の計算方法はカーリースによって異なりますが、リースの残り期間の月額料金の総額を解約金として一括請求するケースが多いです。ただし、月額料金に含まれる税金や車検費用のうち、解約することで発生しなくなる費用は差し引かれます。また、解約時の査定額が残価を上回った場合、その額も差し引かれるのが一般的です。

この記事の執筆者・監修者


若林 由晃
クルマ専門家/カーリース店店長/中古車販売店元店長

若林 由晃

代々継がれる創業70年の車販・整備工場を営む家に生まれ、エンジンオイルとガソリンの香りにまみれながら育つ。小学校から車販の接客、中学校には整備の手伝いを行う根っからのカーガイ。自動車整備専門学校では上位の成績で卒業。整備士国家資格は満点合格(専門学校の先生が採点)。 その後、大手自動車メーカー系列のディーラーで整備と中古車販売を経験。IT×車という販売方法に興味を持ち、個人向けカーリースのセールスに転身。中古カーリース事業、全国の加盟店販売事業、自動車販売事業に参画している。 メディア出演・寄稿歴:テレビ東京「ワールド・ビジネス サテライト」、日本テレビ「news every.」「DayDay.」、ラジオ関西「Clip」、徳間書店「GoodsPress(グッズプレス)」、朝日デジタルラボ「Moovoo」ほか

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