「車は現金で買うな」はなぜ?現金一括購入のデメリットを詳しく解説

更新日:2024.10.16
車は現金で買うなといわれる理由について

車を購入する方法は、現金一括とカーローンの2種類に大きく分けられますが、「車は現金で買うな」という意見も見られます。
利息のつくカーローンよりも現金で買うほうがお得に思えますが、実は現金一括払いにもデメリットがあり、場合によってはカーローンやそれ以外の手段のほうが安く購入できることもあります。

そこで、「車は現金で買うな」といわれる理由や現金一括購入のデメリットについて、カーローンとの比較を踏まえて解説します。カーローンの種類や購入以外でお得に新車を手に入れる方法も紹介しますので、自分に合った車の持ち方をチェックしておきましょう。



【この記事のポイント】
✔車は現金で買うなといわれるのは、値引きされにくく損する可能性があるため
✔総額を抑えるなら現金一括購入、値引きをしてもらいたいならカーローンがおすすめ
✔総額を抑えられる上、大きな出費も避けて好きな新車に乗れる方法がある


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車は現金で買うなといわれる最大の理由は?  

車は現金で買うなといわれる最大の理由は?

金額の大きい買い物をする際は、販売店の利益も大きくなることから、値引きを期待する方も多いでしょう。車の購入時も「現金で一括払いするのだから、値引きしてもらえるかもしれない」と考えてしまいがちです。

しかし、車に関しては、現金一括購入をしても値引きをしてもらえる可能性は低いです。これが、車は現金で買うなといわれる最大の理由です。

現金一括購入では値引きされにくい

現金一括購入で車を安くしてもらえる可能性が低いのは、カーローンほどディーラー側での儲けがなく、値引きをすると利益が出にくくなってしまうからです。

ディーラーが信販会社を介して提供する「ディーラーローン」では、購入者がローンを組むと車両本体代以外に信販会社からディーラーにバックマージンが入ります。さらに、信販会社が購入代金を立て替えてディーラーに支払うため、売買契約後に購入代金が振り込まれないリスクも避けられます。

こうした理由から、ディーラーでは現金一括購入よりもローン購入のほうが歓迎される傾向があります。つまり、値引き交渉をするのであれば「現金払いだから値引きしてほしい」と言うよりも「ディーラーローンを組むから、車両本体代を安くしてほしい」「金利を少しでも低くしてほしい」と交渉したほうが、車を安く買える可能性があるのです。

ローンで車を購入して値引きなどをしてもらえた方の声

実際にカーローンで車を購入して値引きなどのメリットがあった方の声を見てみましょう。


20代・女性

カーローンが自分に合っていると思い、カーローンでホンダ「オデッセイ」を購入しました。モニター代を20万円安くしてもらいました。

20代・女性

現金一括で買うのは難しかったので、カーローンで軽自動車を購入しました。「必ず車を買うので、値引きしてください」と言って、もともと300万円ほどだった車を50万円ほど値引きしてもらいました。また、無料で点検のサービスもつけてもらえました。


このように、数十万円ほど値引きしてもらったり、サービスを無料でつけてもらったりといった方も見られるように、カーローンで購入することで、現金で買うよりも値引きをうけやすくなります。



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ほかにもある、「車は現金で買うな」といわれるデメリット  

ほかにもある、「車は現金で買うな」といわれるデメリット

値引きされにくいこと以外にも、「車は現金で買うな」といわれる理由はいくつかあります。中には車の選択肢や購入した後の家計などに大きく関わってくるものもあるため、現金一括購入のデメリットを踏まえて、本当に現金で買うべきかどうかを検討することが大切です。

貯蓄が大幅に減り、大きな出費に備えにくくなる

現金一括払いで車を購入すると、百万円単位の資金が一度に減ってしまうことになります。
貯蓄が一気に減ると、病気やケガなど突然の大きな出費があった際に対応できなかったり、子育て費用や住宅の購入費用など、車の購入以外のまとまった資金を再び貯金しなければならなかったりするため、常にお金の心配を抱えることになりかねません

〈現金購入した方の声〉

20代・女性

カーローンだと利息を支払う必要があるので、現金一括で購入しました。車は100万円ほどでしたが、一気に貯金が減ってしまって、普段の生活費を考えると不安になりました。カーローンにしておけば、生活費の心配はなかったと思います。

予算によっては買える車種やグレードが限定される

車を現金一括払いで購入する場合、車種やグレードの選択肢は予算内に収まるものだけに限られます。予算が足りなければ、グレードを下げたりオプションを減らしたりと、車選びで妥協しなければならない可能性もあるでしょう。それでも一括購入が難しければ、車種ごと変更する必要に迫られるかもしれません。

車は高額な買い物であるからこそ、好きな車や必要な機能がついている車に乗ることが満足の行くカーライフを送る上で重要です。車選びに制限があることで、不満が残ってしまう可能性は避けたいところです。

〈現金一括購入した方の声〉

50代・女性

利息が高そうなのが気になり、何も考えずに現金でトヨタ「パッソ」を購入しました。もともと希望していた車種は高かったのであきらめました。また、パッソも一番低いグレードで、余計なオプションをつけませんでした。

ディーラーオプションなどを無料でつけてもらいにくくなる

ディーラーオプションや、アフターサービスとして提供されるオイル交換や整備点検は本来有料ですが、カーローンを利用した場合は、ディーラーや自動車販売店が値引きの一環としてこれらのサービスを無料でつけてくれることがあります。

一方、現金一括払いの場合は車両本体代に上乗せしなければならないケースが大半です。ディーラーに歓迎されるカーローンと違い、値引き自体を行いにくい現金一括購入では、このようなメリットも得にくくなってしまうでしょう。

〈現金一括購入した方の声〉

40代・男性

利息を払いたくなかったので、現金一括で250万円ほどの車を購入しました。値引きや無料サービスは得になく、出費も大きかったので、カーローンにしたほうが良かったと後悔しました。

ここが違う!車を現金で買うのとカーローンの比較  

ここが違う!車を現金で買うのとカーローンの比較

車を現金一括で購入するデメリットを見てきましたが、車を現金で買うかカーローンで買うかでは、支出や値引き以外にも異なる点があるため、どちらにするか検討する際は慎重に判断する必要があります。5つの項目別に、現金一括購入とカーローンを比較してみましょう。

現金購入とカーローンの違い1. 支払総額

支払総額については、現金一括購入のほうが利息による上乗せがない分、抑えられる可能性が高いです。カーローンでは値引き交渉がしやすいことで安く買えるケースもありますが、高金利のカーローンを組んだ場合や返済期間を長期に設定した場合は利息負担が大きくなり、支払総額が膨らみやすいでしょう。

なお、金利相場は後述のカーローンの種類によって異なり、どのようなカーローンを組んだのかによっても支払総額は大きく変わってきます。

現金購入とカーローンの違い2. 支払期間

現金一括購入では、購入時に代金を支払ってしまえばその後の支払いは維持費のみとなります。住宅ローンや教育ローンといったほかのローンをすでに組んでいる場合や、月によって収入が変動しがちな場合は、一度で支払いを済ませてしまうほうが安心感を得やすいでしょう。

一方カーローンでは、契約時に決めた返済期間にわたって毎月数万円を返済していくことになります。維持費も別途発生する上、基本的に返済額の変更はできないため、修理や車検でまとまった維持費が必要になったときや、収入が減ったときなどは、家計を圧迫する可能性があります。

現金購入とカーローンの違い3. 車の選択肢

現金一括購入の場合は、予算に合わせて車種やグレード、オプションなどを選ばなければなりません。予算次第では希望車種に乗れない可能性があるほか、グレードを下げたり、オプションをあきらめたりといった妥協が必要になる可能性もあります。

一方、現金一括購入ほどまとまった出費が発生しないカーローンなら、車の選択肢が広がり、現金一括購入では手の届かない車種やグレードでも、借入れ可能な範囲で自由に選べるようになります。

現金購入とカーローンの違い4. 車の所有者

現金一括購入では、購入者が車の所有者になります。所有者であれば自由に車を扱えるため、自分の好きなタイミングで車を譲渡したり売却したりして、次の車に自由に乗り換えることができるでしょう。

一方、所有権留保を行うカーローンでは、ローンを完済するまで、車の所有者は信販会社や販売店となります。この場合、ローンの返済中は自由に車を譲渡・売却することができません。また、事故で廃車になった場合などは、ローンの残債を一括で支払わなければならないこともあります。

現金購入とカーローンの違い5. 審査の有無

現金一括購入の場合は審査がないという点も、カーローンとの大きな違いです。審査に申し込んだり結果が出るのを待ったりする手間や時間がかからない分、スピーディーかつスムーズに車を手に入れることができます

一方、カーローンでは審査に通過しなければローンを組むことができません。審査基準は公開されていないため絶対に審査に通る方法は存在せず、状況によっては審査に落ちる可能性もあります。なお、審査にかかる日数や通過難度はカーローンの種類によって異なります。



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車を現金で買うか検討する上で知っておきたい、カーローンの種類と特徴  

車を現金で買うか検討する上で知っておきたい、カーローンの種類と特徴

車は現金で買うなといわれていることが気になってカーローンと悩んでいる場合、後悔しない選択をするためにも、カーローンの種類と特徴も踏まえて判断することが大切となります。
車の購入で利用されることが多い「銀行系カーローン」「ディーラーローン」「自社ローン」について、詳しく知っておきましょう。

ディーラーローン

ディーラーが信販会社を介して提供するカーローンで、車の購入手続きといっしょに申し込むことができます。
ディーラーローンを利用すると値引きやオプション無料サービスなどが期待できるほか、銀行系カーローンと比べて審査難度が低い傾向もあることから、利用できる可能性も高まります。

ただし、金利相場は4~8%と高いため、利息負担が大きくなります。また、完済するまでは車の所有権を得られないので、残債の一括返済リスクも伴います。

なお、近年よく聞かれる「残価設定ローン」はディーラーローンの一種です。残価設定ローンでは、契約時に残価を設定して最終回の返済に据え置き、残額を分割で返済していきます。
月々の負担は抑えられますが、最終回の返済時に、車を下取りに出して乗り換えるか、残価を一括で返済して車を所有するか選ばなければなりません。
また、金利は据え置いた残価にもかかるため、通常のカーローンよりも利息が膨らみやすい点に注意が必要です。

銀行系カーローン

銀行や労働金庫、信用金庫などの金融機関が提供するカーローンです。金利相場は1~2%とカーローンの中でも特に低い傾向があり、車の所有権も初めから購入者にあるため、利息の負担や所有権の有無が気になる方に向いています。

一方で審査難度は高めとなり、安定した収入のない方や勤続年数の短い方などは審査で不利になる可能性が高いです。
また、購入手続きとは別に自身で申し込む必要があるほか、値引きなどのサービスを受けられる可能性もディーラーローンに比べて低くなるでしょう。

自社ローン

自社ローンはおもに中古車販売店で提供される支払い方法の一種で、銀行や信販会社などを介さず、中古車販売店と直接契約を結びます。形式がローンに似ていることからカーローンの一種として扱われていますが、厳密には分割払いであり、借入れではありません。

そのため金利はかからず、審査も販売店独自の基準で行うことからハードルが低くなります。ただし、利息相当分の手数料や保証料などが上乗せされるケースがほとんどなので、支払総額は高くなりがちです。

また、ディーラーローンと同様に、完済するまで車の所有権は販売店にあるため、販売店が倒産した際は車を引き揚げられるといったリスクもあります。



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車は現金で買う?それともローン?おすすめの車の持ち方  

車は現金で買う?それともローン?おすすめの車の持ち方

車の現金一括購入とカーローンはそれぞれにメリットとデメリットがあるため、どちらがいいかは、車の購入で何を重視するかで変わってきます。状況別に見ていきましょう。

総額を抑えて車を買いたい

支払総額をできる限り抑えてマイカーを買いたい方には、利息を支払う必要がない現金一括購入がおすすめです。
現在の貯蓄に余裕があり、想定外の出費や購入後の車の維持費の負担などにも対応できるのであれば、一時的にまとまった出費となっても家計を圧迫する心配は少ないでしょう。

値引きなどをしてもらってお得感をえたい

車両本体価格の値引きや、オプションやアフターサービスを無料でつけてもらうなど、お得にマイカーを購入したい方にはディーラーローンが向いています

ただし、ディーラーローンは金利が高めで利息負担が大きくなりやすいため、値引き額や、銀行系カーローンなど低金利のカーローンを利用した場合の利息総額と比較して、本当にお得なのか確認することが大切です。

大きな出費を避けながら総額も抑えたい

低金利の銀行系カーローンを利用すれば、利息負担を抑えながら、まとまった出費も避けることが可能です。しかし、現金一括でもローンでも、車の購入時には税金や諸費用、頭金といった初期費用が必要になるため、ある程度のまとまった出費は必要になります。

その点、カーリースを利用すれば、初期費用の負担なく、総額も抑えて新車に乗ることができます。
カーリースは車のサブスクとも呼ばれる車の新しい乗り方で、月々定額の料金を支払うだけでマイカーのように車を利用できるサービスです。支払う車両本体価格は利用する期間分だけなので、値引き交渉をしなくても、希望の車種にお得に乗ることが可能です。次の項で詳しく見ていきましょう。

車を現金やローンで買うよりもお得に乗れる方法

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中でも定額カルモくんは、サービス開始から25万人以上が申し込んだ話題のサービスです。なぜそれほど多くの方が申し込んだのか、現金購入やカーローンとは異なるサービス内容を詳しく見ていきましょう。

業界最安水準の月額料金で負担が軽い

定額カルモくんの月額料金には、税金や自賠責保険料、各種手数料などの諸費用が含まれています。そのため、乗り始めの初期費用がかからず、車の維持費の多くも月々分割して支払うことになるのでまとまった出費とならず、負担を減らせます。

定額カルモくんなら、毎月の定額料金だけで新車に乗れるので、負担を抑えてカーライフを実現することが可能です。しかも、月額料金は、業界最安水準の10,000円台から。カーローンの月々の返済額よりも安くできるでしょう。

残価設定とオンライン割などがあるので、現金購入よりお得

定額カルモくんはあらかじめ契約期間を決めて利用するしくみから、車両本体価格から契約満了時の残価が差し引かれています。その分、購入するよりも安くなる上、オンラインからの申込みによる割引も適用されるため、よりお得に新車に乗れます。

なお、契約期間が満了したら車を返却するのが一般的ですが、7年以上の契約の場合、契約満了時にそのまま車をもらうことができます。
契約期間中は安く乗って、契約満了後はマイカーとして所有できるため、まとまった出費の心配なく車を持つことができるのです。

お試し審査がある

月額料金が業界最安水準で、残価設定などで車両本体価格を抑えられる定額カルモくんは、審査対象となる金額を下げやすいため、借入全額が審査対象となるカーローンよりも審査のハードルが下がります。

さらに、車種やプランが決まっていなくても、予算に近い金額の仮の車種で審査に通るか確認できる「お試し審査」を受けることで、経済的に無理のない利用ができたり、車の知識が豊富なマイカーコンシェルジュにオーダーメイドのプランを提案してもらえたりします。
車種やオプションなどはお試し審査後にゆっくりと選べる上、審査通過後のキャンセルも自由。とりあえず希望の金額で審査に通るか確認してみましょう。


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車を現金で買うなら、ほかの方法とシミュレーション比較をしてから

「車は現金で買うな」といわれる理由には、現金一括購入のデメリットに基づく理由があります。状況や優先したい条件によっては、カーローンやカーリースのほうがお得に車を手に入れられるため、車を持つ手段ごとの特徴を踏まえ、シミュレーションもした上で、自分に合った方法を選びましょう。

現金一括購入とカーローン両方のメリットを享受したいときは、定額カルモくんの利用も検討してみましょう。初期費用0円、維持費の多くも含めて月々定額10,000円台から好きな新車に乗れるため、経済的な不安なくカーライフを楽しめます。まずはお試し審査で、希望の車種に乗れるか確認してみましょう。


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※この記事は2022年11月時点の情報で制作しています

よくある質問

Q1「車は現金で買うな」といわれる理由は?

A:現金一括購入では値引きを受けられない可能性が高いためです。それ以外にも、ディーラーオプションなどの特典が付きにくい、貯蓄が減ることで大きな出費に備えにくくなる、予算の関係から希望の車種やグレードを買えない可能性があるといったデメリットが挙げられます。

Q2現金一括購入とカーローンの違いは?

A:現金一括購入とカーローンでは、支払総額や支払期間、車の選択肢、車の所有者、審査の有無などに違いがあります。支払総額を抑えたい場合やはじめから車の所有権が欲しい場合は現金一括払い、値引きしてもらいたい場合などはカーローンが向いているでしょう。

Q3現金一括購入やカーローンよりお得に新車に乗れる方法は?

A:カーリースを利用すれば、毎月定額の料金だけで新車に乗ることができます。業界最安水準の定額カルモくんなら、初期費用0円、月々10,000円台からなので、貯金を崩したくない方や、予算が少ない方でも希望の車種に乗れる可能性があります。

この記事の執筆者・監修者


伊藤 真二
監修者、編集者、ライター

伊藤 真二

ファイナンシャルプランナー。介護福祉士資格を所有していることから、老後の暮らしや節約・資産運用など、安心できる未来、無駄のない今を生きるためのご提案を多く行う。 また、ニュースメディア、採用メディア、自動車メディアなどのライター・編集者の経験から記事執筆・監修も広く行っている。

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