カーリースのオープンエンドとは?メリット、デメリットを徹底解説

更新日:2023.06.22
カーリースのオープンエンドとは?

初期費用が不要で貯金ゼロでも新車に乗ることができるカーリースには、残価の設定方法に「オープンエンド」「クローズドエンド」という2つの方式があります。本記事では、その2つの方式の違いとメリット、デメリットをわかりやすく解説します。


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カーリースの残価とは? 

カーリースの料金算出のしくみを表した図で、車両本体価格から契約満了時の想定残価を差し引いた部分を契約月数で割って、車両代の支払い分を算出していることを説明した図
カーリースの料金算出のしくみを表した図で、車両本体価格から契約満了時の想定残価を差し引いた部分を契約月数で割って、車両代の支払い分を算出していることを説明した図

残価とは、正式名称を「残存価格」といい、一般的には「下取り価格」や「買取価格」とも呼ばれています。車は新車で納車されてから、時間の経過とともに価値が下がっていくのが一般的です。この価値の下がり方は、車の人気などさまざまな要素で異なります。

カーリースにおいての残価は、契約時にその価格を定めます。この残価を設定することで、車両本体価格から残価を差差し引き、契約者が支払うカーリースの利用料金を低く抑えているのです。

ところが、発売当時は人気のあった車種がリース終了時には不人気車種になってしまったなどの理由で、リース契約時に設定した残価より、返却時の車の価値が低くなってしまった場合に、その差額をカーリース会社側が負担するのか、契約者側が負担するのかという問題が生じます。

そこでカーリースでは、そのリスクをカーリース会社側に持たせるのか、契約者側に持たせるのかで異なる2つの方式ができました。それが「オープンエンド」と「クローズドエンド」と呼ばれる方式です。

オープンエンドとクローズドエンドを比較 

オープンエンドとクローズドエンドを比較

オープンエンド、クローズドエンドとは、カーリースの契約方法のことをいいます。この契約方式は、リース期間終了時の契約者の費用負担発生の可能性をはじめとして、カーリースを検討する上で非常に重要なポイントとなります。

方式名 オープンエンド クローズドエンド
リース契約前の残価の開示 あり なし
残価設定の特徴 契約者とカーリース会社の間で、残価を設定する 残価が非公開のため、契約者は残価を設定できない
リース契約終了時の残価差額清算 返却時の査定額と契約時の残価との差額を契約者が清算する 契約者は残価に対する追加清算がない

カーリースにおける「オープンエンド」とは?

カーリースの「オープンエンド」とは、リースする際に車の「残価」が契約者にも公開される契約方法で、終了時点(エンド)の残価が公開(オープン)されていることから、オープンエンドと呼ばれています。残価をカーリース会社と契約者とで決めることができ、残価設定を高くすることで、月々のリース料金を安くできます。

対義語となる「クローズドエンド」とは?

一方、カーリースの「クローズドエンド」とは、リース期間中、車の「残価」が契約者には非公開となる契約方法で、終了時点(エンド)の残価が非公開(クローズ)となることから、クローズドエンドと呼ばれています。クローズドエンドでは、リース契約時に設定した残価より返却時の車の価値が低くなってしまっても、残価に対する追加精算が契約者に発生しません。

「残価の開示」で比較

オープンエンドは前述どおり、リースする車の残価が契約者に公開される契約方法です。残価が公開されるという点では明確といえます。
それに対し、クローズドエンドは、リースする車の残価はカーリース会社が独自の判断で算出したものを、カーリース会社が把握し、契約者には残価が非公開となるため、オープンエンドに比べ明確さという点では低いといえます。

「リース終了時の差額精算」で比較

オープンエンドでは、契約時に設定した残価と、リースを終了する際の残価に差額が発生した場合は、契約者がその差額を精算する必要があります。

契約時点の残価を終了時点の残価が上回った場合は、契約者に返金されるなどの恩恵を受けることもありますが、残価が下回った場合は、その差額分を契約者が支払うリスクになりうることを意味しています。

それに対しクローズドエンドでは、リースが終了する際の残価と契約時点の残価に差額が発生した場合でも、その差額はリース会社が負担するしくみとなっているため、契約者にリスクは発生しません。


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オープンエンドとクローズドエンドのメリット、デメリット 

オープンエンドとクローズドエンドのメリット、デメリット

ここまで、カーリースの契約方法であるオープンエンドとクローズドエンドの相違点を解説してきましたが、双方のメリット・デメリットをまとめると、次のようになります。

〈オープンエンドのメリット〉
・残価設定を高くすることで、月々のカーリースの料金を安くできる

〈オープンエンドのデメリット〉
・契約終了時点まで、残価の動向を気にして車に乗らないといけない
・終了時点の下取り価格が、契約時の設定した残価よりも低い場合は、契約者が差額を支払う必要がある

〈クローズドエンドのメリット〉
・残価の動向を意識する必要がない
・終了時点の下取り価格が、契約時に設定した残価よりも低い場合でも、契約者は差額を支払わなくて済む

〈クローズドエンドのデメリット〉
・残価設定が契約者には決められない

カーリースの定額カルモくんはクローズドエンドで安心 

カーリースの定額カルモくんはクローズドエンドで安心

カーリースの定額カルモくんは、クローズドエンド方式です。たとえ契約終了時点で車の下取り価格が、残価よりも低くなったとしても、契約者がその差額を支払う必要はなく、安心して車に乗ることができます。


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よくある質問

Q1カーリースの残価とは?

A:カーリースにおいての残価とは、リース期間終了時の車を返却する際の下取り価格(買取価格)のことをいい、契約時にその価格が定められます。この残価を車両本体価格から差し引くことで、契約者が支払うカーリースの利用料金を低く抑えています。

Q2カーリースのオープンエンドとはなんですか?

A:カーリースの「オープンエンド」とは、リースする際に車の「残価」が契約者にも公開される契約方法で、終了時点(エンド)の残価が公開(オープン)されていることから、オープンエンドと呼ばれています。

Q3クローズドエンドについて教えてください

A:カーリースの「クローズドエンド」とは、リース期間中、車の「残価」が契約者には非公開となる契約方法で、終了時点(エンド)の残価が非公開(クローズ)となることから、クローズドエンドと呼ばれています。

この記事の執筆者・監修者


伊藤 真二
監修者、編集者、ライター

伊藤 真二

ファイナンシャルプランナー。介護福祉士資格を所有していることから、老後の暮らしや節約・資産運用など、安心できる未来、無駄のない今を生きるためのご提案を多く行う。 また、ニュースメディア、採用メディア、自動車メディアなどのライター・編集者の経験から記事執筆・監修も広く行っている。

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