【2024年】スライドドア搭載の軽自動車&コンパクトカー全員集合!専門家のおすすめランキング付き

更新日:2024.04.17
スライドドア搭載の軽自動車&コンパクトカーをランキングで紹介する記事であることを示すイメージ画像

家の扉に開き戸と引き戸があるように、車にもスイングドアとスライドドアの2とおりのドアがあります。以前はスライドドアといえば商用車やミニバンが中心でしたが、最近では軽自動車やコンパクトカーにもスライドドアを採用した車種が増えています。

スライドドアは開口幅が広くできるだけでなく床面も低くできるので、小さいお子さんから高齢者まで乗り降りがしやすいのが大きな魅力です。そんなスライドドアを採用した軽自動車&コンパクトカー、さらに輸入車のハイトワゴンまで含めた全車種を、専門家のおすすめ順にランキング形式で紹介します。


【寄稿】
モータージャーナリスト

萩原文博


【この記事のポイント】
✔ミニバンはもちろん、軽自動車、コンパクトカーまでスライドドア付きの車の人気は高まっている
✔スライドドアは電動で開閉するのは当たり前、さらに予約機能やハンズフリー機能などその進化は止まらない
✔専門家のおすすめは軽自動車ならホンダ「N-BOX」とダイハツ「ムーヴキャンバス」、コンパクトカーはトヨタ「シエンタ」とスズキ「ソリオ」、輸入車はシトロエン「ベルランゴ」


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スライドドアのメリット・デメリットと最近の傾向

スライドドアのメリット・デメリットと最近の傾向 について解説する項目の見出し画像

ミニバンのみならず、軽自動車やトールワゴンにも採用が拡大し、ますます人気のスライドドアですが、そのメリットとデメリットを改めて整理して、さらに最近のトレンドもチェックしましょう。

【メリット】狭いスペースでもドアを開けやすい、乗降性が良い

【メリット】狭いスペースでもドアを開けやすい、乗降性が良い について解説する項目の見出し画像

スライドドアの最大のメリットは、狭い場所でも容易に乗り降りできることです。外開き戸すなわちスイング式ドアは、ドアの開く方向に一定のスペースが必要で、ドアを開ける際に隣の車に注意する必要があります。しかしスライドドアならばその心配がありません。さらに開口幅を広く確保できるので、小さなお子さんがいるファミリーやシニアを後席に乗せる機会の多い方にピッタリです。

【デメリット】高い修理代と車両重量増による走りと燃費の悪化

狭い場所でも乗り降りしやすいなど便利なスライドドア。最大のデメリットは万が一ぶつけてしまった場合などに修理代がスイング式に比べると高額になる点です。スライドドアにはレールがあり、修理の際にはドアだけでなくボディ側のレールも歪んでしまうことが多いので修理代が嵩みます。

もう一つ、スライドドア自体の重さに加えて、広い開口部の剛性確保のための補強が必要で車両重量が増加する点もデメリット。同じエンジンを搭載したスイング式ドアの車と比べると走りや燃費の面では見劣りするケースが大半です。

スライドドアの高機能化が止まらない

スライドドアの高機能化が止まらない について解説する項目の見出し画像

最近のスライドドアは軽自動車でも電動開閉式は標準装備となっていますし、車種によってはワンタッチ開閉や、車の下に足を入れて開閉可能なハンズフリーなど高級車に採用される快適装備すら用意されています。軽自動車はもちろんですが、コンパクト〜ミディアムの車にこのような高機能のスライドドアが装備されているのは国産車以外にありません。

これは日本のおもてなし文化が色濃く影響しているのではないでしょうか。スライドドア、すなわち引き戸は、諸説ありますが、奈良時代から取り入れられた日本発祥の扉といわれています。このスライドドアが発祥地の日本でさらに進化しているのです!

全車種網羅!スライドドア搭載の軽自動車おすすめランキング

現在、軽自動車の主力モデルとなっているのがリアにスライドドアを採用したスーパーハイトワゴンです。かつては“ママワゴン”と呼ばれ子育て層がメインターゲットでしたが、リアスライドドアの利便性の定着により、パーソナルユースのハイトワゴンにも採用が拡大しています。

ここでは大人気のスーパーハイトワゴンをはじめ、ハイトワゴンのスライドドア派生モデル、そしてビジネスユースの軽バンをベースにした乗用モデルの全車種を、専門家によるランキング形式でおすすめ順に紹介します。

軽スーパーハイトワゴン編

スライドドア搭載の軽スーパーハイトワゴンについて、おすすめ順にご紹介します。

1位 ホンダ「N-BOX」

全方位で隙なしのベストセラーモデル

1位 ホンダ「N-BOX」 全方位で隙なしのベストセラーモデル について解説する項目の見出し画像

●価格:164.89~236.28万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,790mm(FF)、1,815mm(4WD)
●室内サイズ:室内長2,125mm(スロープは1,830mm)/室内幅1,350mm/室内高1,400mm 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー △(オプション)


軽自動車トップレベルの広い室内空間を実現し、リアにスライドドアを採用した各社のスーパーハイトワゴンが軽自動車の販売ランキング上位を独占しています。その中で、最もおすすめのモデルはホンダ「N-BOX」です。

N-BOXは2015年(暦年)から軽自動車の販売台数NO.1に輝いているベストセラーモデルで、標準車とカスタムの2種類を用意しています。


フロントの横一文字ライトが特徴的なN-BOXカスタム

フロントの横一文字ライトが特徴的なN-BOXカスタム


2023年10月に販売を開始した現行モデル、そのプラットフォームやエンジンなどは先代モデルのキャリーオーバーです。しかし元々の出来が良いうえ、さらに走行性能と静粛性を向上させる工夫を施したことにより走りの質感が向上。さらに隙のない車へと進化しています。

搭載しているエンジンは最高出力58psを発生する自然吸気エンジンを中心に、N-BOXカスタムには最高出力64psを発生するターボエンジンも設定しています。燃費性能は抜群というわけではありませんが、18.4~21.6km/LでFF車は自然吸気車、ターボ車ともに20km/Lを超えています。


N-BOX標準車のリアシート

N-BOX標準車のリアシート


N-BOXカスタムのリアシートは黒基調

N-BOXカスタムのリアシートは黒基調


運転支援システムはホンダセンシングを全グレードに標準装備するなど高い安全性を誇っています。リアスライドドアの機能面では他車と比べると若干物足りなさを感じますが、そのような飛び道具がなくても、走りや内外装などの品質の高さで勝負というベストセラーカーのプライドを感じます。


N BOX_新車バナー


2位 スズキ「スペーシア」(マツダ「フレアワゴン」)

工夫を施したリアシートの利便性は半端なし

2位 スズキ「スペーシア」(マツダ「フレアワゴン」) 工夫を施したリアシートの利便性は半端なし について解説する項目の見出し画像

●価格:153.01~219.34万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,785mm
●室内サイズ:室内長2,170mm/室内幅1,345mm/室内高1,415mm 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ○(グレード別設定)
ハンズフリー ×


スーパーハイトワゴンでおすすめの第2位はスズキ「スペーシア」です。スペーシアはマツダにOEM供給され、フレアワゴンとして販売されています。モデル体系は標準車のスペーシアとスポーティなスペーシアカスタムの2種類が用意されています。


やや控えめで上品になったスペーシアカスタム

やや控えめで上品になったスペーシアカスタム


現行モデルは2023年11月に登場しました。これまで販売台数はトップのN-BOXに大きな差をつけられていましたが、2024年2月の新車販売台数は約1,500台まで肉薄しています。

その原動力はリアシートにマルチユースフラップを採用したことがまず挙げられます。これはリアシートの座面にフラップを内蔵し、これを使い方に合わせて動かすことでオットマンモード、レッグサポートモード、そして荷物ストッパーモードの3種類から選べるという優れものの装備。特に秀逸なのはレッグサポートモードです。シートアレンジを重視して座面が短くなりがちなスーパーハイトワゴンながら、レッグサポートモードのおかげで疲れにくくなるのが特徴です。


スペーシア標準車のリアシート

スペーシア標準車のリアシート


スペーシアカスタムのリアシート

スペーシアカスタムのリアシート


搭載するエンジンは、最高出力49psを発生する自然吸気エンジンをはじめ、スペーシアカスタムには最高出力64psを発生するターボエンジンも用意。さらに全グレードにマイルドハイブリッドシステムを採用することで、燃費性能は19.8~25.1km/Lとスーパーハイトワゴントップレベルとなっています。

運転支援機能はデュアルセンサーブレーキサポートIIを核としたスズキセーフティサポートを搭載。ただし、標準車はアダプティブクルーズコントロールなどがオプションなので注意が必要です。装備面を考えてコスパが高いのがスペーシアカスタムで、XSやXSターボはN-BOXを超えるコスパの高さを実現しています。


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3位 日産「ルークス」

運転支援機能は軽トップレベルの実力

3位 日産「ルークス」 運転支援機能は軽トップレベルの実力 について解説する項目の見出し画像

●価格:163.79~239.91万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,780mm(FF)、1,800mm(4WD)
●室内サイズ:室内長2,200mm/室内幅1,335mm/室内高1,400mm(リアシーリングファン装着時1,390mm) 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ○(グレード別設定)


2020年2月に登場し、2023年4月にマイナーチェンジされた日産「ルークス」がおすすめスーパーハイトワゴンの第3位です。
現行型ルークスは標準車とハイウェイスターという2モデルを設定しています。ルークスはデイズから採用された新プラットフォームを採用し、後席ニースペース795mmという広さだけでなく、走行中に無駄な揺れが発生しないように剛性をアップさせています。リアスライドドアには、片足を車体の下にかざすだけで自動開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を両方に採用しています。


ルークスのリアシート

ルークスのリアシート


ルークス最大の魅力は軽自動車トップレベルの機能性を誇る運転支援機能です。ルークスには進化した高速道路同一車線運転支援機能のプロパイロットを採用。高速道路での長距離運転に加えて渋滞という2大ストレスを軽減してくれます。また、2台前の車両まで検知し、渋滞の最後尾などで回避操作が必要と判断した場合にドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW」を軽自動車として初めて採用しています。

搭載している2種類のエンジンには、アシストモーターが組み合わされており、スムーズな加速性能を実現しています。ロングドライブでも疲れにくいゼログラビティシートの採用や静粛性の高さなどストロングポイントは多いのですが、その反面、価格の高さとモーターアシスト機能が装着されているにも関わらず燃費性能が物足りないという点で3位としました。


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4位 三菱「デリカミニ」

4WD車のどこにでもいけるワクワク感が魅力

4位 三菱「デリカミニ」 4WD車のどこにでもいけるワクワク感が魅力 について解説する項目の見出し画像

●価格:180.4~223.85万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,800mm(FF)、1,835mm(4WD)
●室内サイズ:室内長2,200mm/室内幅1,335mm/室内高1,400mm (リアシーリングファン装着時1,390mm)


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ○(グレード別設定)


2023年5月に販売開始された三菱「デリカミニ」がおすすめ第4位です。
デリカミニは日産ルークスと共通のコンポーネンツを使用しています。元々eKクロススペースとして販売されていたモデルのフロントマスクとリアガーニッシュを変更し、三菱のミニバンブランドであるデリカへとブランドチェンジしたモデルです。テレビCMに登場したデリ丸というキャラクターも話題となりスマッシュヒットとなりました。


デリカミニのリアシート

デリカミニのリアシート


半円型のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトが親しみやすい表情を生み出し、eKクロススペースから大きく印象を変えることに成功しました。フロントバンパーとリアのテールゲートガーニッシュに採用されたDELICAロゴも効果的。見た目だけでなく4WD車は三菱が独自にチューニングを行っていることもポイント。165/60R15サイズの大径タイヤと専用のショックアブソーバーの採用により、路面の追従性を高めるだけでなく、砂利道などの未舗装路を走行する際の安定性と快適性を高めています。

運転支援システムは、日産のプロパイロットと同じ高速道路同一車線運転支援機能のマイパイロットをはじめ、予防安全技術「三菱e-アシスト」を標準装備するなど充実しています。搭載するエンジンには、アシストモーターが搭載されておりスムーズな走りが特徴です。

ただし、車両重量が重いことと4WD車を選ばないとデリカミニの魅力が半減すること、そして車両本体価格が高いことが4位とした理由です。


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5位 ダイハツ「タント」(スバル「シフォン」)

3つの個性から選べる楽しさをもつ

5位 ダイハツ「タント」(スバル「シフォン」) 3つの個性から選べる楽しさをもつ について解説する項目の見出し画像

●価格:135.3~199.1万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,755mm(FF)、1,775mm(4WD)、ファンクロス全高1,785mm(FF)、1,805mm(4WD)
●室内サイズ:室内長2,125mm/室内幅1,350mm/室内高1,370mm 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ○(グレード別設定)
ハンズフリー ×


スーパーハイトワゴンおすすめ第5位はダイハツ「タント」です。
タントはスバルにOEM供給されシフォンという名前で販売されています。4代目となる現行型タントは2019年7月より販売開始されました。助手席側のリアスライドドアにはピラーを内蔵した「ミラクルオープンドア」を採用し、圧倒的な広さの開放幅を誇ります。


マイナーチェンジでオラオラ顔に回帰したタントカスタム

マイナーチェンジでオラオラ顔に回帰したタントカスタム


クロスオーバーテイストのタントファンクロス

クロスオーバーテイストのタントファンクロス


現行型タントは、ダイハツの新世代の車づくり「DNGA」を初採用。さらにミラクルオープンドアを中心としたミラクルウォークスルーパッケージなどで後席の使い勝手の良さを高めています。現行型タントのモデル体系は標準車のタントとエアロパーツを装着したタントカスタム、さらにクロスオーバーテイストのファンクロスという3種類を用意。


タント標準車のリアシート

タント標準車のリアシート


スポーティなタントカスタムのリアシート

スポーティなタントカスタムのリアシート


タントファンクロスのリアシートにはアウトドア感が

タントファンクロスのリアシートにはアウトドア感が


搭載されているエンジンは660ccの直列3気筒DOHCと直列3気筒ターボの2種類。ほかのスーパーハイトワゴンの標準車は自然吸気エンジンのみですが、このタントでは標準車でもターボエンジンが選べます。運転支援機能は次世代スマートアシストを採用し安全性を大幅に向上させるなど商品力に磨きを掛けているものの、現在販売されている軽スーパーハイトワゴンの中では最も古いモデルとなっており、運転支援機能の質という部分で物足りない部分があります。

その反面、リアスライドドアはワンタッチ開閉やウェルカムオープンなど多彩な機能を採用していることと、クロスオーバーテイストのファンクロスを設定している点は、認証試験問題でイメージダウンしたダイハツ車ながら依然として魅力的です。


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6位 三菱「eKスペース」

リアシーリングファンなど車内の快適性を重視したモデル

6位 三菱「eKスペース」 リアシーリングファンなど車内の快適性を重視したモデル について解説する項目の見出し画像

写真はマイナーチェンジ前のモデルです


●価格:154.77~179.3万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,780mm(FF)、1,800mm(4WD)
●室内サイズ:室内長2,200mm/室内幅1,335mm/室内高1,400mm(リアシーリングファン装着時1,390mm) 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ○(グレード別設定)


スーパーハイトワゴンのおすすめモデル第6位は三菱「eKスペース」です。eKスペースは日産ルークスと共通のコンポーネンツを使用したモデル。2020年に2代目となる現行モデルがデビューした際は、eKスペースとSUVテイストを強調したeKクロススペースという2モデルを用意していましたが、2023年にeKクロススペースはデリカミニへとブランドチェンジしています。


eKスペースのリアシート(マイナーチェンジ前)

eKスペースのリアシート(マイナーチェンジ前)


車の骨格にあたるプラットフォームは新設計となり従来車より65mmホイールベースを延長。その結果、広々とした快適な室内空間を確保することに成功しました。リアシートのスライド量はクラストップなのでリアシートの足元スペースは広々、お子さんの車内着替えもラクラク可能です。天井には車内の空気を循環させるリアサーキュレーターを採用するなど、リアシートの快適性向上のための工夫が多数盛り込まれています。


内外装が変更されたマイナーチェンジ後のモデル

内外装が変更されたマイナーチェンジ後のモデル


搭載されているエンジンは660ccの直列3気筒DOHCの1種類。このエンジンにはモーターアシスト機能が追加されており、車両重量の重さを感じさせないスムーズでストレスのない加速性能が特徴です。運転支援システムは、高速道路同一車線運転支援機能のマイパイロットをはじめ、予防安全技術「三菱e-アシスト」を標準装備するなど充実しています。

2023年4月にマイナーチェンジを行い内外装の変更を行っています。運転支援機能などは申し分ないのですが、2グレードしか設定されていないなど選択肢の幅が少ないことが第6位となった大きな理由です。


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軽ハイトワゴン編

スライドドア搭載の軽ハイトワゴンについて、おすすめ順にご紹介します。

1位 ダイハツ「ムーヴキャンバス」

ターボエンジンも設定しターゲット層を拡大

1位 ダイハツ「ムーヴキャンバス」 ターボエンジンも設定しターゲット層を拡大 について解説する項目の見出し画像

●価格:149.6~191.95万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,655mm(FF)、1,675mm(4WD)
●室内サイズ:室内長2,180mm/室内幅1,345mm/室内高1,275mm 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側)
ワンタッチ開閉
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ○(グレード別設定)
ハンズフリー ×


おすすめのハイトワゴン第1位はダイハツ「ムーヴキャンバス」です。
ムーヴキャンバスは女性ユーザーをメインターゲットに、ライフスタイルを楽しむ女性に寄り添うデザイン性と機能性を両立した新感覚スタイルワゴンとして登場しました。

2022年7月から販売されている現行型ムーヴキャンバスは初代を踏襲したキュートなデザインのストライプスに加えて、上質で落ち着いた世界観のセオリーを設定。初代モデルがターゲットとした女性だけでなく、幅広いユーザーへのアピールを行っています。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm。スーパーハイトワゴンより低く抑えた全高、そしてユーティリティに優れたリアスライドドアが特徴です。


ムーヴキャンバス(ストライプス)のリアシート

ムーヴキャンバス(ストライプス)のリアシート


搭載しているエンジンは最高出力52ps、最大トルク60Nmを発生する自然吸気エンジンに加えて、最高出力64ps、最大トルク100Nmを発生するターボエンジンを設定。1トン近い車両重量の重いムーヴキャンバスをスムーズに加速させます。また燃費性能はWLTCモードで自然吸気車が21.6~22.9km/L、ターボ車は20.9~22.4km/Lと、モーターアシストはないですが20km/Lオーバーという優れた燃費性能を実現しています。

全グレードでワンタッチオープン機能付きの両側パワースライドドアを標準装備、上級グレードにはウェルカムオープン機能を採用するなど高いホスピタリティが魅力です。一部グレードには軽自動車初の装備として、 肌寒い季節に嬉しい保温機能付「ホッとカップホルダー」を採用。ワイヤレス充電規格Qiに対応したスマートフォンをインパネトレイに設置することでケーブルに接続せず充電可能とするなど、快適装備が充実しています。スライドドアだけでなくインテリアに採用された装備にも、高いおもてなしのココロを感じられる点がムーヴキャンバスを第1位とした理由です。


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2位 スズキ「ワゴンRスマイル」

価格がリーズナブルな分おもてなし感が薄め

2位 スズキ「ワゴンRスマイル」 価格がリーズナブルな分おもてなし感が薄め について解説する項目の見出し画像

●価格:135.19~177.1万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,695mm
●室内サイズ:室内長2,185mm/室内幅1,345mm/室内高1,330mm 


電動スライドドア(助手席側) ○(グレード別設定)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


ハイトワゴンおすすめ第2位のスズキ「ワゴンRスマイル」は2021年8月27日に発表、9月10日より販売が開始されました。ワゴンRの名に恥じない広い室内空間と高い機能性に加えて、スライドドアの利便性と個性的なデザインを兼ね備えたモデルです。ワゴンRスマイルの外観デザインは、「マイスタイル マイワゴン」をデザインテーマに、四角いボディのフォルムと丸目のヘッドライトによってシンプルで愛着のわくデザインとしています。

インテリアは柔らかな造形のインパネカラーパネルにカッパーゴールドのアクセントを組み合わせるなど居心地の良さに加えて、質感の高さを感じさせます。全高は1,695mmとベース車であるスペーシアより90mm低くなっていますが、頭上空間を確保しながらフロントシートのシートポジションを高めて、室内空間と視界を両立させています。


ワゴンRスマイルのリアシート

ワゴンRスマイルのリアシート


搭載するエンジンは最高出力49psを発生する660cc直列3気筒DOHC。これにISGというモーター機能付発電機と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載することで燃費性能はWLTCモードで22.5~25.1km/Lと非常に良い数値を誇ります。さらに構造用接着剤や高減衰マスチックシーラーの採用によって静粛性と快適な乗り心地を実現しています。

安全装備は、デュアルカメラブレーキサポートを採用した「スズキセーフティサポート」を全車標準装備。さらにヘッドアップディスプレイや全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)などをセーフティパッケージとしてオプション設定しています。マイルドハイブイッドによるスムーズな走りは魅力ですが、ムーヴキャンバスと比べるとスライドドアにおもてなしを感じる装備が物足りないので第2位となりました。


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軽バンベース編

軽バンをベースにしたスライドドア搭載車を、おすすめ順にご紹介します。

1位 ホンダ「N-VAN」

ホンダ独自の低床技術で圧倒的な積載量を実現

1位 ホンダ「N-VAN」 ホンダ独自の低床技術で圧倒的な積載量を実現 について解説する項目の見出し画像

●価格:133,76~195.91万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1800mm(XF)、1,785mm(GF)
●荷室サイズ:荷室長1,205mm/荷室幅1,235mm/荷室高1,365mm 


電動スライドドア(助手席側) ×
電動スライドドア(運転席側) ×
ワンタッチ開閉 ×
予約ロック ×
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


リアスライドドアを採用した軽バンの中にもパーソナルユースを意識したモデルやグレードがあります。その中でおすすめ第1位は2018年に登場したホンダN-VANです。
N-VANはスーパーハイトワゴンの人気モデルである旧型N-BOXのプラットフォームを最大限に活用し、軽バンに求められる広い積載スペースと積載作業の効率性を追求しています。

ホンダ独自の燃料タンクをフロントシート下に収めるセンタータンクレイアウトの採用によって荷室の低床化を図り、高さのある荷物の積載にも対応できる空間を実現。リアシートだけでなく助手席にもダイブダウン機構を採用することで、助手席からリアシート、テールゲートまでフラットな床面の空間を確保しています。そしてN-VAN最大の特徴は助手席側に軽バン初のセンターピラーレス仕様を採用したこと。テールゲートに加えて、助手席側にも大きな開口部を設定することで、様々なシーンによる荷物の積載作業を効率良くスムーズに行うことを可能としています。


N-VANのリアシートは商用車然としている

N-VANのリアシートは商用車然としている


N-VANに搭載されているエンジンは最高出力53ps、最大トルク64Nmを発生する直列3気筒DOHC自然吸気エンジンに加えて、最高出力64ps、最大トルク104Nmを発生する直列3気筒DOHCターボエンジンも用意されています。トランスミッションもCVT以外に自然吸気エンジン車には6速MTが設定されています。6速MT車は当初はGとLという2グレードしか設定されていませんでしたが、現在ではパーソナルユースとして人気の+スタイルファンにも設定されています。

運転支援システムはホンダの軽バンとしては初となる先進の安全運転システム「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備し。衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめとした8つの機能に加えて、後方誤発進抑制機能ならびにオートハイビームも採用しています。N-VANの最大積載量は300~350kgというのも見逃せないポイントです。唯一気になるのは電動スライドドアが一切用意されないことですが総合的な実力の高さで第1位としました。


2位 スズキ「スペーシアベース」

ベースの名前のとおりアレンジ多彩な室内は移動基地

2位 スズキ「スペーシアベース」 ベースの名前のとおりアレンジ多彩な室内は移動基地 について解説する項目の見出し画像

●価格:147,18~174,46万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,780mm(FF)、1,800mm(4WD)
●荷室サイズ:荷室長1,510mm/荷室幅1,245mm/荷室高1,220mm 

電動スライドドア(助手席側) ×
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


おすすめの軽バン第2位は2022年8月に登場したスズキ「スペーシアベース」です。
スペーシアベースは、「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」がコンセプト。商用車の積載性、広い荷室空間、使い勝手のよさに加えて、乗用車のデザイン、快適性、運転のしやすさを融合した新感覚の軽バンです。

N-VANが積載量を重視しているのに対して、運転席側とはいえスライドドアが電動となるグレードもあるなど、スペーシアベースは使い勝手の良さに主眼が置かれています。スズキには他にも商用バンのエブリイワゴンがあることもその理由でしょう。スペーシアベースは商用車化に合わせて全車標準装備のマルチボードを使うことで車中泊やワーケーションなど、目的に合わせて室内空間を多彩にアレンジすることが可能。その名のとおり秘密基地のような室内空間が特徴です。

オーバーヘッドシェルフやリアクォーターポケット、フロアコンソールトレーなど多彩な収納スペースを設置したほか、ユーティリティーナットやLEDルームランプ、運転席&助手席シートヒーター、助手席シートバックテーブル、防汚タイプラゲッジフロア、USB電源ソケット[タイプA/タイプC]を採用し、利便性の高さも兼ね備えた室内空間を実現しています。


スペーシアベースのリアシートも荷室優先の作り

スペーシアベースのリアシートも荷室優先の作り


搭載しているエンジンは660cc直3気筒DOHCの1種類で、トランスミッションは全車CVTが組み合わされます。駆動方式は全グレードで2WD(FF)と4WDを用意。安全装備では夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載するスズキセーフティ サポートを全車に標準装備し、上級グレードのXF には全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)を採用しました。

スペーシアベースの最大積載量は200kgとなっています。N-VANがビジネス、パーソナルユースどちらも対応しているのに足して、スペーシアベースはパーソナル色が強くなっています。エンジンのバリエーションや運転支援機能の充実度で第2位としました。

3位 スズキ「エブリイワゴン」(日産「NV100クリッパーリオ」・マツダ「スクラムワゴン」・三菱「タウンボックス」)

2つのルーフ形状を用意し室内空間の広さを選べる

3位 スズキ「エブリイワゴン」(日産「NV100クリッパーリオ」・マツダ「スクラムワゴン」・三菱「タウンボックス」) 2つのルーフ形状を用意し室内空間の広さを選べる について解説する項目の見出し画像

●価格:183.81~208.34万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,815mm(標準ルーフ)、1,910mm(ハイルーフ)
●室内サイズ:室内長2,240mm/室内幅1,355mm/室内高1,315mm(標準ルーフ)、1,420mm(ハイルーフ)

電動スライドドア(助手席側) ○(グレード別設定)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ×
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


2015年に登場した3代目のスズキ「エブリイワゴン」がおすすめ軽バンの第3位です。
エブリイワゴンは、日産、マツダ、三菱にOEM供給され、日産NV100クリッパーリオ、マツダスクラムワゴン、三菱タウンボックスとして販売されており、軽バンの中で圧倒的なシェアを占めるモデルです。

エブリイワゴンは全グレードで全高1,815mmの標準ルーフと1,910mmのハイルーフが用意され、ハイルーフ車の室内高はクラストップの1420mmを実現し、その高さを活かした室内空間の広さが特徴です。また室内長は軽乗用車トップの2,240mm。ロングホイールベース化とリアシートのスライド量の拡大によって前後乗員間距離もクラストップの1,080mmを実現しています。

フロントシート下に搭載されるエンジンは最高出力64ps、最大トルク95Nmを発生する660ccの直列3気筒DOHCターボのみ。組み合わされるトランスミッションは4ATでしたが、2024年2月の一部改良でついにCVTに変更されました。駆動方式は2WD(FR)と4WDが選ぶことができ、弱点だったWLTCモード燃費は15.1m/Lと改善されています。


エブリイはワゴンモデルならリアシートは乗用車用のものに

エブリイはワゴンモデルならリアシートは乗用車用のものに


安全装備ではフロントウィンドウ内に設置されたステレオカメラによって前方の監視するデュアルカメラブレーキサポートに変更。これによって従来の機能に加えて、車線逸脱警報、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストを搭載。さらに後退時ブレーキサポートや後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーも搭載され前進時だけでなく。後退時の予防安全が向上しています。上級グレードにはサイドステップが採用されているなど便利ですが、エンジンを床下に設置されていることで床面が高いこと、改良されたとはいえ上位2モデルに比べると安全装備や走行性能に物足りない部分があるため3位となりました。


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4位 ダイハツ「アトレー」

商用モデルにスイッチし、積載性を重視

4位 ダイハツ「アトレー」 商用モデルにスイッチし、積載性を重視 について解説する項目の見出し画像

●価格:156.2~182.6万円
●ボディサイズ:全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,890mm
●荷室サイズ:荷室長1,820mm/荷室幅1,265mm/荷室高1,215mm 

電動スライドドア(助手席側) ○(グレード別設定)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ×
ウェルカムオープン ○(グレード別設定)
ハンズフリー ×


2021年に約17年振りにフルモデルチェンジを行ったダイハツ「アトレー」がおすすめの軽バン第4位です。
ダイハツ商用車初の「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ−)を採用し、車の骨格にあたるプラットフォームを一新。リアアンダーボディ骨格などの構造を最適化しボディ剛性を向上させたことで、車体を拡大しながら軽量化と操縦安定性、静粛性もアップさせています。

運転席下に搭載するエンジンは、最高出力64ps、最大トルク91Nmを発生する660cc直列3気筒DOHCターボの1種類。組み合わされるトランスミッションは新開発のFR用CVTを採用しています。CVTの採用などによって燃費性能はWLTCモードで14.7km/Lへと向上しています。駆動方式は2WDと4WDの2種類でCVT車にはクラス初となる電子式4WDを採用。この4WDシステムは結構凝っていて、センターパネルに設置されたスイッチ操作により、ユーザーが用途に応じて「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」の3つのモードから選択可能です。


アトレーは今回のモデルからリアシートも商用車仕様となった

アトレーは今回のモデルからリアシートも商用車仕様となった


運転支援システムは毎日使う軽商用車にこそ安全・安心のサポートが必要、という考えから軽乗用車にも採用している最新のステレオカメラを搭載した「スマートアシスト」を装着。衝突回避支援機能ブレーキ機能は車両・歩行者に加えて二輪車・自転車、夜間の歩行者の検知も可能で、車線逸脱抑制機能や標識認識機能なども追加するなど充実した内容です。

また、リアに設置したカメラ映像を映し出すデジタルミラーの“スマートインナーミラー”を採用。荷物満載時や夜間の視界不良時などでも後方視界を確保してくれます。他にも「つながる安心」によりユーザーをサポートするダイハツコネクトや9インチと6.8インチの2種類のディスプレイオーディオを初採用するなど先進性も特徴です。最大積載量も250~350kgと十分ですが、比較的新しいモデルにも関わらずアトレーが第4位の理由は床面の高さと燃費性能が上げられます。

全車種網羅!スライドドアのコンパクトカーおすすめランキング

スライドドアを採用したコンパクトなボディの車は背の高いハイトワゴンと3列シートを持ったミニバンの2つにわけることができます。またミニバンには5人乗りの2列シート仕様も用意されています。またこの2つのカテゴリーはそれぞれ2つの車種が市場を独占しているのも特徴となっています。

コンパクトミニバン編

スライドドア搭載のコンパクトミニバンについて、おすすめ順にご紹介します。

1位 トヨタ「シエンタ」

ステップの低さなどおもてなしのココロが溢れている

1位 トヨタ「シエンタ」 ステップの低さなどおもてなしのココロが溢れている について解説する項目の見出し画像

●価格:195.0~310.8万円
●ボディサイズ:全長4,260mm/全幅1,695mm/全高1,695mm(FF)、1,715mm(4WD)
●室内サイズ:室内長2,545mm(5人乗りは2,030mm)/室内幅1,530mm/室内高1,300mm 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ○(グレード別設定)


おすすめのコンパクトミニバン第1位は2022年8月に3代目となる現行モデルが登場したトヨタ「シエンタ」です。シエンタのリアスライドドアには、スマートキーを持っていれば車の下に足先を入れるとスライドドアが自動で開閉するハンズフリーデュアルパワースライドドアをはじめ、ワンタッチスイッチ、スマートエントリー(予約ロック機能付き)と便利な機能が満載でおもてなしのココロに溢れています。これが1位の理由です。

現行型シエンタは車の骨格となるプラットフォームにTNGA(GA-B)プラットフォームベースの新設計シャシーを採用。その結果、軽量でありながらバランスの取れた高剛性ボディを実現し、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を発揮します。330mmと低いフロア地上高や段差のないフラットなフロアに加えて、パワースライドドアの開口部を1,200mm(従来型比+60mm)に拡大することで、後席への優れた乗降性を実現しています。


今回からベンチタイプのみとなるシエンタの2列目シート。3列目はこの下に格納される

今回からベンチタイプのみとなるシエンタの2列目シート。3列目はこの下に格納される


現行型シエンタに搭載されているパワートレインは、最高出力120ps、最大トルク145Nmを発生する1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジン+ダイレクトシフトCVTと、1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステム搭載車の2種類。駆動方式は2WD(FF)を中心にE-Fourと呼ばれる電気式4WDをハイブリッド車に設定しています。燃費性能はWLTCモードでガソリン車が18.3~18.4km/L、ハイブリッド車は25.3~28.8km/Lとなっています。

運転支援システムは車両、歩行者、自転車運転車に、自動二輪車(昼)を検知範囲に加えて、事故割合が高い交差点でも支援するタイプのプリクラッシュセーフティを採用。運転の状況に応じたリスクを先読みして、ドライバーのステアリングやブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストを採用した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備しています。乗車定員は全モデルで2列シート5人乗り仕様と3列シート7人乗り仕様を用意しています。


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2位 ホンダ「フリード」

床面の低さにこだわるなら5人乗りの+(プラス)

2位 ホンダ「フリード」 床面の低さにこだわるなら5人乗りの+(プラス) について解説する項目の見出し画像

●価格:233.09~313.94万円
●ボディサイズ:全長4,265mm(+FF車は4,295mm)/全幅1,695mm/全高1,710mm(FF)、1,735mm(4WD)
●室内サイズ:室内長3,045mm(+は2,310mm)/室内幅1,455mm/室内高1,275mm 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側)
ワンタッチ開閉
予約ロック ×
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


2016年9月に登場した2代目となるホンダ「フリード」がおすすめのコンパクトミニバン第2位です。ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用し、先代モデルに比べて1~3列目シートのヒップポイント間距離を90mm拡大。さらにスライドドア開口幅も拡大しステップを390mmと低く抑えることで、居住性と利便性を向上させています。

搭載されるパワートレインは1.5L直4ガソリンエンジン+CVTと、1.5Lエンジン&1モーター+7速DCTというハイブリッドシステムの2種類を用意。駆動方式はFFに加えてガソリン車・ハイブリッド車とも4WD車を設定しています。運転支援システムは衝突被害軽減ブレーキシステムや高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールなどの機能がパッケージ化したホンダの先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全グレードで標準装備しています。


6人乗りキャプテンシート仕様も設定されたフリードのリアシート

6人乗りキャプテンシート仕様も設定されたフリードのリアシート


フリードは2019年10月のマイナーチェンジの際にクロスオーバーテイストの「クロスター」を追加しています。6人・7人乗りのフリードに加えて、5人乗りのフリード+(プラス)を設定していますが、リアハッチの開口高や床面の高さが異なるなど差別化が図られており、車中泊などには5人乗りのフリード+のほうが向いています。2位となった理由はリアスライドドアの機能や燃費性能など、そろそろモデルチェンジの噂も聞かれるモデルライフの長さゆえのネガがフリードには目立ったからです。


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ハイトワゴン編

スライドドア搭載のハイトワゴンを、おすすめ順にご紹介します。

1位 スズキ「ソリオ」(三菱「デリカD:2」)

優れた燃費性能を発揮するフルハイブリッドもラインアップ

1位 スズキ「ソリオ」(三菱「デリカD:2」) 優れた燃費性能を発揮するフルハイブリッドもラインアップ について解説する項目の見出し画像

●価格:164.78~231.77万円
●ボディサイズ:全長3,790mm/全幅1,645mm/全高1,745mm
●室内サイズ:室内長2,500mm/室内幅1,420mm/室内高1,365mm 


電動スライドドア(助手席側) ○(グレード別設定)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


コンパクトハイトワゴンのおすすめ第1位は2020年11月登場した4代目の現行型スズキ「ソリオ/ソリオバンディッド」です。バンディッドはスポーティな外観を採用したグレードで、三菱にOEM供給され三菱デリカD:2として販売されています。

現行型ソリオは新開発された軽量・高剛性プラットフォーム「ハーテクト」を採用し、全長を80mm(ソリオ バンディットは70mm)延長、荷室床面長を100mm先代モデルから拡大することで大きな荷室と広く使える室内空間の両立を実現しています。ボディサイズは大きくなっているものの、最小回転半径は4.8mのままと、取り回しの良さはキープしています。ユーティリティ面では内装部品の形状見直しにより、後席左右乗員の肩回りスペースを広げたことで、後席3人乗車時の快適性を向上させたのをはじめ、リアのパワースライドドアには予約ロック機能を追加し、ドアが閉まるのを待たずに携帯リモコンでドアロックの操作を可能としています。


5:5分割可倒式のソリオのリアシートにはセンターアームレストも

5:5分割可倒式のソリオのリアシートにはセンターアームレストも


搭載するパワートレインは1.2 L直列4気筒エンジンと、このエンジンにISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた独自のマイルドハイブリッドシステム、さらに2022年12月にフルハイブリッドシステムを追加しています。

安全装備では夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能と、ヘッドランプのハイビーム/ロービームを自動で切り替えるハイビームアシストを搭載。アダプティブクルーズコントロール(ACC)には全車速追従機能を追加し、長距離移動などでの運転操作の負担を軽減しています。

2023年の一部改良でパワースライドドア予約ロック機能にリクエストスイッチ連動機能の追加やソリオバンディッドに後席両側ワンアクションパワースライドドアを全車標準装備するなど利便性がさらに向上しています。燃費性能やリアスライドドアの利便性を考えてソリオ/ソリオバンディッドを1位としました。


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2位 トヨタ「ルーミー」(ダイハツ「トール」・スバル「ジャスティ」)

目立った欠点のない高バランスが特徴

2位 トヨタ「ルーミー」(ダイハツ「トール」・スバル「ジャスティ」) 目立った欠点のない高バランスが特徴 について解説する項目の見出し画像

●価格:156.65~210.0万円
●ボディサイズ:全長3,700・3,705mm/全幅1,670mm/全高1,735mm
●室内サイズ:室内長2,180mm/室内幅1,480mm/室内高1,355mm 


電動スライドドア(助手席側)
電動スライドドア(運転席側) ○(グレード別設定)
ワンタッチ開閉 ○(グレード別設定)
予約ロック ○(グレード別設定)
ウェルカムオープン ○(グレード別設定)
ハンズフリー ×


2016年に登場したトヨタ「ルーミー」がコンパクトハイトワゴンのおすすめ第2位です。
ルーミーはダイハツトールのOEM供給車で、スバルジャスティとしても販売されています。かつてはトヨタタンクも設定されていました。ルーミーは広々とした空間“Living”と余裕の走り“Driving”を掛け合わせた「1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)」がコンセプト。子育てファミリーをはじめ、幅広いユーザーの日常にジャストフィットするコンパクトハイトワゴンです。

乗り降りしやすいパワースライドドアには、ウェルカムパワースライドドアやワンタッチオープン機能、予約ロック機能を採用しています。最小回転半径4.6mという取り回しの良いコンパクトなボディサイズながら、リアシートは240mmのスライドが可能で、最前方までスライドさせると5人乗車してもラゲッジルームには機内持ち込み用スーツケースが4個積載できます。さらに前に倒すと荷室の床がフラットになるダイブイン機構を採用。1,500mm超の荷室長で長尺物も積載可能。デッキボードを反転して防汚シートを広げれば、自転車の積み込みもでき重宝します。


ルーミーの6:4分割可倒式リアシートは3人乗りを意識してセンターアームレストがない

ルーミーの6:4分割可倒式リアシートは3人乗りを意識してセンターアームレストがない


搭載されているエンジンは最高出力98ps、最大トルク140Nmと1.5L自然吸気エンジンに匹敵するトルクを発生する1L直列3気筒ターボ、そして最高出力69ps、最大トルク92Nmを発生する1L直列3気筒自然吸気の2種類。組み合わされるミッションは全車CVTです。

運転支援システムは2020年9月にマイナーチェンジで衝突回避支援ブレーキ機能と衝突警報機能の検知対象に、同じ方向を走っているバイク・自転車などの二輪車と夜間の歩行者も追加。さらに全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールなどを搭載した進化した予防安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備としています。運転支援機能はアップデートされていますが、登場から8年が経過し、燃費性能などに物足りなさを感じるので第2位です。


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こちらもおすすめ!スライドドア付きのコンパクトな輸入車

国産車に比べて輸入車のスライドドアは少し大きいサイズの車種が中心です。その中でも比較的コンパクトな車をセレクトし、専門家のおすすめ順にランキングしてみました。

1位 シトロエン「ベルランゴ」

ラテン系の楽しさが詰め込まれたMPV

1位 シトロエン「ベルランゴ」 ラテン系の楽しさが詰め込まれたMPV について解説する項目の見出し画像

●価格:413.0~455.4万円
●ボディサイズ:全長4,405mm(ロングは4,770mm)/全幅1,850mm/全高1,850mm、(ロングは1,870mm)


電動スライドドア(助手席側) ×
電動スライドドア(運転席側) ×
ワンタッチ開閉 ×
予約ロック ×
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


リアスライドドアを採用したコンパクト輸入車のおすすめ第1位は、2019年10月に日本市場に導入されたシトロエン「ベルランゴ」です。リアスライドドアの開閉はビジネスモデルベースのため手動式ですが、欧州ではMPVと呼ばれるカテゴリーにおいて、コンフォート性能という新たな価値を提案しています。

リア両側にスライドドアを採用したボディに新世代プラットフォームを組み合わせたベルランゴ、その外観は非常に個性的です。2段構えのポジショニングライトとヘッドライト、フォグランプをラウンドしたノーズ部に装着し、サイドには緩衝材のエアバンプをドア下部に採用するなど、新世代シトロエンらしいクロスモデル感がうまく演出されています。

インテリアはリアシートに幅広い3座独立式を採用。個別にスライド&リクライニングや折り畳みできるので多彩なシートアレンジが可能です。ラゲッジ容量は5人乗車時のトノカバー下で597L、2列目シートを倒せば最大で2,126Lまで拡大します。巨大なリアゲートはガラス部分のみを個別で開閉することが可能で、狭い場所でも簡単に荷物の出し入れしやすいのが特徴です。


国産車にはないベルランゴの3座独立式のリアシート

国産車にはないベルランゴの3座独立式のリアシート


搭載するエンジンは最高出力130ps、最大トルク300Nmを発生する1.5L直列4気筒ディーゼルターボの1種類。組み合わされるミッションは最新世代の電子制御8速ATで、燃費性能はWLTCモードで18.0km/Lを達成しています。

運転支援システムは高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをはじめ、衝突被害軽減ブレーキシステムのアクティブセーフティブレーキ、車線をはみ出しそうになると自動的にステアリングに反力を生じさせ元の車線に戻すレーンキープアシストなど9つの機能を搭載。現在は7人乗り3列シート仕様のベルランゴロングも用意されています。

ベルランゴが第1位となった理由は、リアスライドドアは全車手動式となっているなどビジネスモデルをルーツとしながら、見た目も内装も走りも、そのニオイをまったく感じさせないように仕立てられているからです。

2位 ルノー「カングー」

スライドドア輸入車のパイオニア

2位 ルノー「カングー」 スライドドア輸入車のパイオニア について解説する項目の見出し画像

●価格:384.0~419.0万円
●ボディサイズ:全長4,490mm/全幅1,860mm/全高1,810mm


電動スライドドア(助手席側) ×
電動スライドドア(運転席側) ×
ワンタッチ開閉 ×
予約ロック ×
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


コンパクト輸入車のおすすめ第2位はルノー「カングー」です。カングーは2023年2月にフルモデルチェンジを行い、3代目にあたる現行モデルは3月より販売開始されました。欧州のMPVと呼ばれるカテゴリーのパイオニアですが、日本でも初代モデルから絶大な支持を受け、フランス本国が驚くほど日本で独自のカングー文化が発展しています。

現行のカングーは新開発のプラットフォームを採用し、ボディサイズは全長4,490mm×全幅1,860mm×全高1,810mmへと拡大、ホイールベースは2,715mmとなり最小回転半径は5.6mとなりました。全長が延長されたことで定評のあった室内空間はさらに広がりラゲッジ容量は旧型モデル比+115Lの775Lを実現。リアシートを全て倒すと2,800Lまで拡大します。


スライドやリクライニングはないが3人分がたっぷり取られたカングーのリアシート

スライドやリクライニングはないが3人分がたっぷり取られたカングーのリアシート


現行型カングーに搭載されているエンジンは、1.3L直列4気筒ガソリンターボと1.5L直列4気筒ディーゼルターボの2種類。組み合わされるトランスミッションは高効率な7速ECDで、駆動方式は2WD(FF)のみとなっています。運転支援機能はアダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシスト、 アクティブエマージェンシーブレーキ、そして日本導入モデルでは初となるエマージェンシーレーンキープアシスト、ブラインドスポットインターベンションなどの先進の運転・駐車支援システムが数多く装備されています。

エンジンバリエーションも豊富で、運転支援機能も充実していますが、カングーが第2位となった理由はボディサイズが少々大きくなりすぎたことと、5人乗りモデルしか設定されていないことです。実力は本当に僅差となっています。

3位 プジョー「リフター」

4WDに匹敵する高い走破性が特徴

3位 プジョー「リフター」 4WDに匹敵する高い走破性が特徴 について解説する項目の見出し画像

●価格:436.8~455.0万円
●ボディサイズ:全長4,405mm(ロングは4,760mm)/全幅1,850mm/全高1,855mm、(ロングは1,875mm)


電動スライドドア(助手席側) ×
電動スライドドア(運転席側) ×
ワンタッチ開閉 ×
予約ロック ×
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


2019年10月に先行モデルがデビューし、2020年11月日本市場に正式導入されたプジョー「リフター」がスライドドア輸入車の第3位です。シトロエンベルランゴやフィアットドプロと兄弟車ですが、リフターはよりSUVらしさを強調した新感覚のMPVに仕立てられています。

SUVに採用されているEMPと呼ばれるプラットフォームや最高出力130ps、最大トルク300Nmを発生し、WLTCモードで18.2km/Lという高出力と低燃費を両立した1.5L直4ディーゼルターボエンジン+8速ATというパワートレインは兄弟車と同じです。リフターの外観は樹脂製のホイールアーチとサイドプロテクター、さらにバンパプロテクターにクラッディングを施しSUVテイストを強調。プジョーがラリーで培った駆動力配分、車両制御のノウハウを活躍したアドバンスドグリップコントロールを採用しています。

ノーマルモードをはじめ、スノー、マッド、サンド、オフという5つのモードを備えており、2WDにもかかわらず4WDのような高い走行安定性を発揮します。このアドバンスドグリップコントロールは兄弟車の中でリフター専用の機能です。


リフターも3座独立式のリアシートを採用

リフターも3座独立式のリアシートを採用


ビジネスモデルをベースとしているのでリアスライドドアは手動式ですが、スクエアで使いやすさを重視した荷室空間はたくさんの荷物を積むことができます。そして2023年1月には全長とホイールベースを延長した3列7シーターのリフターロングを追加しています。快適装備は物足りないですが、SUVの高い悪路走破性と大容量の荷室空間を求める人にオススメです。

4位 フィアット「ドプロ」

黒バンパーを採用するなどツール感を強調

4位 フィアット「ドプロ」 黒バンパーを採用するなどツール感を強調 について解説する項目の見出し画像

●価格:399.0~429.0万円
●ボディサイズ:全長4,405mm(マキシは4,770mm)/全幅1,850mm/全高1,850mm、(マキシは1,870mm)


電動スライドドア(助手席側) ×
電動スライドドア(運転席側) ×
ワンタッチ開閉 ×
予約ロック ×
ウェルカムオープン ×
ハンズフリー ×


リアにスライドドアを採用した輸入車でおすすめ第4位はフィアット「ドプロ」です。このドプロは1位のシトロエンベルランゴ、3位のプジョーリフターと共通のプラットフォーム、パワートレインを採用する兄弟車となっています。

2023年5月に導入されたフィアットドプロは、5人乗りのドプロと7人乗りのドプロマキシを用意しています。兄弟車と比べると価格帯もリーズナブルになっているぶん、最もビジネスモデルらしいシンプルさが特徴です。外観は前後バンパーが、ブラックのままでツール感を強調していて、趣味を堪能するオトナの遊びゴコロを楽しめる車に仕立てていて、広いラゲッジスペースは秘密基地のような感覚で使うことができます。


ドプロも3座独立式のリアシートを採用

ドプロも3座独立式のリアシートを採用



リアスライドドアは手動式ですが、リアゲートはスペースがない場合でも荷物の出し入れが可能なガラス部分の開閉が可能です。ビジネスモデルをルーツとしているので、フロントシート回りには8カ所の多彩な収納スペースが設置され実用性の高さを実現しています。WLTCモード18.1km/Lという優れた燃費性能を実現するディーゼルターボ搭載は週末にアウトドアを楽しむと人や頻繁に車中泊をするという人にピッタリでしょう。


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スライドドア付き車を選ぶ際の注意点

スライドドア付き車を選ぶ際の注意点 について解説する項目の見出し画像

狭い場所でも優れた乗降性を発揮する便利なスライドドア。このスライドドアを採用したモデルを購入する際にはどのような点に注意すればいいのかを紹介します。

自分の欲しい機能が装着されているかを確認する

スライドドアを採用した車を選ぶ際、最も重要なポイントは自分の欲しい機能があるかないかです。電動開閉のパワースライドドアをはじめ、ワンタッチ開閉機能、予約ロック機能、ハンズフリー、ウェルカムオープンなど様々な便利な機能が設定されています。

この手の機能は後付けすることができませんので、自分の欲しい車種やグレードにその機能があるかどうかを確かめないと購入後後悔することになります。

車両重量が重くなるので税金の自動車重量税をチェック

スライドドアは便利な反面、車両重量が重くなってしまいます。車両重量が重くなると、走行&燃費性能に影響を及ぼすだけでなく、税金にも影響していきます。自動車に課税される税金の一つである自動車重量税はその名前のとおり車両重量によって課税額が変わります。0.5トンごとに課税額が変わりますので、購入時はオプションを装着した際の車両重量までチェックしましょう。

床面やステップの高さを実際に乗って調べる

スライドドアを採用している車両の多くは低い床面を実現していて、お子さんから高齢者まで誰でも乗り降りしやすいのが特徴です。ただしカタログの数値だけでは、実際に乗り降りしやすいかはわかりません。実際に販売店に行き、乗り降りしてみるとグリップの位置などもわかりますので、1回は実際に試すことをおすすめします。



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スライドドア付きの軽&コンパクトカーに関するよくある質問

スライドドアの人気の理由や弱点など、スライドドア付きの軽&コンパクトカーに関するよくある質問を専門家に聞いてみました。

なぜスライドドアが人気なのですか?

スライドドアは隣に車が駐車しているような狭い場所でも、乗り降りしやすいのが特徴です。特に小さなお子さんのいるファミリーはスイング式ドアだとドアを大きく開けて隣の車を傷つけてしまうということもあります。また開口部が広いので小さなお子さんやシニアの方も楽に乗り降りすることができます。

スライドドアの弱点は何ですか?

スライドドアは便利な反面、重量が重くなります。そのため走りや燃費の面では不利な構造です。また事故などでスライドドアを支えるレール部分が歪んでしまうと、通常のヒンジタイプドアよりも修理費用が高くなるほか、電動開閉式の場合モーターなどが壊れることもあります。

足で開けられるスライドドアの車種は?

ハンズフリーオートスライドドアという機能が付いていれば、キーを所持して、足先を車の下に入れると自動で開閉できます。軽自動車では日産「ルークス」、三菱「eKスペース」「デリカミニ」、コンパクトミニバンではトヨタ「シエンタ」が採用しています。

スライドドアが自動で閉まる車種は?

リアスライドドアは左右ありますが、左つまり助手席側だけなら、現在ではほとんどの国産車は標準装備となっています。運転席側もパワースライドドアとなると、上級グレードを選ぶかオプションを選択する必要があります。また輸入車のコンパクトカーは、ビジネスモデルがルーツとなっているため、リアスライドドアは手動式です。

SUVにスライドドアがないのはなぜ?

三菱「デリカD:5」という例外はありますが、デリカもベースはミニバンですので純粋なSUVではなくクロスモデルと扱う方が自然です。デリカミニやタントファンクロスもやはりクロスモデルにとどまります。リアスライドドアを採用すると車両重量が重くなること、そしてボディ剛性が悪くなることが理由でしょう。

悪路走破性を求めるSUVの場合、スライドドアを採用するとボディが歪んで開閉しないなんてことも起きやすくなります。そういうことを考慮してSUVはスライドドアを採用しないと考えられます。

また海外ではスライドドアの人気は日本ほどではなく、かっこいいSUVには似合わないという風潮もあります。グローバルで販売台数が見込めないこともスライドドア付きのSUVが生まれない理由です。


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※この記事は2024年3月時点の情報で制作しています

この記事の執筆者・監修者


萩原文博
モータージャーナリスト

萩原文博

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立、現在はAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員として多くのメディアで執筆中。日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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