【2024年版】安い軽自動車TOP20!タイプごとのランキングも紹介

更新日:2024.12.06
安い軽自動車をランキングで紹介する記事であることを示すイメージ画像

車の高額化が進み、軽自動車でも100万円では買えない車種がほとんどになりました。それでも普通車と比較すると、価格はもちろん税金などの維持費も安い傾向があり、できるだけ負担を抑えて車に乗りたい方にとって軽自動車は魅力的な選択肢といえます。

ここでは、安い軽自動車をランキング形式でご紹介します。それぞれの軽自動車の価格や燃費、特徴に加えて、安い軽自動車を選ぶときのポイントについても見ていきましょう。

 

クルマ専門家・若林由晃

ディーラーで車の販売も整備も経験した若林です。私が最新の安い軽自動車ランキングをご紹介します。車のタイプ別ランキングも徹底調査のもとお届けします。


【この記事のポイント】
✔最も安い軽自動車はダイハツ「ミライース」とトヨタ「ピクシスエポック」
✔安い軽自動車ランキングの上位5位まではセダンタイプが独占
✔人気のスーパーハイトワゴンはランキング20位までに2車種しか入っていない

車両本体価格が安い軽自動車ランキング上位20車種はこれ!

国産全メーカーの軽自動車全車種(商用モデルを除く)において、車両本体価格が安い順に上位20位までを表にまとめました。


〈車両本体価格が安い軽自動車上位20車種〉

順位 メーカー モデル名 ボディタイプ 車両本体価格
1位 ダイハツ ミライース セダン 86万200円~
トヨタ ピクシスエポック セダン 86万200円~
3位 スバル プレオプラス セダン 97万200円~
4位 スズキ アルト セダン 106万4,800円~
5位 マツダ キャロル セダン 114万4,000円~
6位 スバル ステラ ハイトワゴン 120万1,200円~
7位 スズキ ワゴンR ハイトワゴン 129万4,700円~
8位 ホンダ N-WGN ハイトワゴン 131万7,800円~
9位 ダイハツ タフト クロスオーバーSUV 132万円~
10位 スズキ アルトラパン セダン 132万8,800円~
11位 スズキ ワゴンRスマイル ハイトワゴン 135万1,900円~
12位 ダイハツ タント スーパーハイトワゴン 135万3,000円~
13位 スズキ ハスラー クロスオーバーSUV 136万5,100円~
14位 スバル シフォン スーパーハイトワゴン 138万6,000円~
15位 三菱 eKワゴン ハイトワゴン 138万9,300円~
16位 日産 デイズ ハイトワゴン 143万7,700円~
17位 マツダ フレアクロスオーバー クロスオーバーSUV 144万2,100円~
18位 ダイハツ ムーヴキャンバス ハイトワゴン 146万3,000円~
19位 マツダ フレア ハイトワゴン 147万8,400円~
20位 スズキ アルトラパンLC セダン 148万6,100円~

※乗用モデルのみ。2024年3月時点

TOP5をダイハツ「ミライース」をはじめとするセダンタイプが独占しており、セダンの車両本体価格が安い傾向があることがわかります。2024年3月時点で、100万円以下の車両本体価格を実現しているのはセダンのみです。また、20位までのランキングに最も多く登場しているのはセダンよりも室内空間を広く取ったハイトワゴンで、120万円台からとセダンよりも車両本体価格はかなり高額になります。

人気のボディタイプであるスーパーハイトワゴンはダイハツ「タント」とそのOEMモデルであるスバル「シフォン」のみ。また、クロスオーバーSUVもランクインしているのは3車種と少なめです。


クルマ専門家・若林由晃

軽スーパーハイトワゴンはスライドドアを搭載するなどメーカーの軽自動車の最上位機種として扱われることが多く、装備が充実しているので価格が高い傾向があります。また、セダンは安い傾向があるとはいえ1位のミライースと20位のアルトラパンLCでは大きな差があり、車種によって価格設定が異なることがわかります。


1位 ダイハツ「ミライース」

車両本体価格も燃料費も安い人気モデル

ミライース_車種画像


〈ミライースの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
25.0 23.2
車両本体価格 86万200円~ 99万2,200円~


軽乗用モデルの中で最も安い車両本体価格を実現しているのがダイハツ「ミライース」です。リーズナブルな軽自動車の代表格としてよく知られているモデルであり、長年スズキ「アルト」と価格面におけるライバル関係にありました。しかしアルトが値上がりし100万円の大台に乗ったため、今ではミライースと、トヨタにOEM供給している「ピクシスエポック」のみが100万円以下で買える軽乗用モデルとなっています。

ミライースは「新・みんなのエコカー」をコンセプトに開発されたモデルで、ガソリン車でありながら高い燃費性能を実現しており、ガソリン代を抑えられるのも大きな魅力です。室内空間はブラックとホワイトを組み合わせた洗練されたデザインで、手の届きやすい位置に収納を配置するなど、日常的に使用する車としての使い勝手の良さも確保しています。


ミライース_新車バナー

1位 トヨタ「ピクシスエポック」

コスパ抜群の1台!

ピクシスエポック_車種画像


〈ピクシスエポックの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
25.0 23.2
車両本体価格 86万200円~ 99万2,200円~


ミライースと同じ価格で1位に輝いたのがトヨタの軽自動車「ピクシスエポック」。トヨタは現在軽自動車を自社生産していないため、ミライースのOEM供給を受けてトヨタが販売するモデルです。そのためトヨタの車ではありますが、先進安全技術はトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」ではなく、ダイハツの衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を採用しています。

装備内容や選択できるボディカラーなどは、ミライースと大きな差はありません。


ピクシスエポック_新車バナー


3位 スバル「プレオプラス」

衝突回避支援機能「スマートアシストIII」を全車に搭載!

プレオプラス_車種画像


〈プレオプラスの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
25.0 23.2
車両本体価格 97万200円~ 110万2,200円~


3位のスバル「プレオプラス」も、ピクシスエポックと同じくミライースのOEM供給車です。ただし、プレオプラスではグレード構成がミライースと違うので、最安価格に差が出ています

ミライースの最安グレード「B」は装備が簡略化されたビジネス向けのグレードですが、スバルでは「B」に相当するグレードの設定がありません。また、ミライースでは「スマートアシストIII」非搭載のグレードの設定があるのに対し、プレオプラスでは「スマートアシストIII」を全車に標準装備しています。

こうしたことが、プレオプラスがミライースやピクシスエポックよりも高価格帯の設定になっている理由です。


プレオプラス_新車バナー

4位 スズキ「アルト」

軽自動車の定番といえるロングセラーモデル

アルト_車種画像


〈アルトの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
25.2~27.7 23.5~25.7
車両本体価格 106万4,800円~ 119万6,800円~


買いやすい価格帯の軽自動車として、多くの方に愛されてきたロングセラーモデルであるスズキ「アルト」。長年100万円未満の車両本体価格を実現していましたが、2023年11月の改良のタイミングで行われた価格改定により、最安グレードは100万円の大台に乗りました。それでも、車の高額化が進む今、買いやすい価格帯のモデルのひとつであることには変わりありません。

全車にスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載しているので、どのグレードを選んでも安心です。また、現行型ではマイルドハイブリッドシステムを採用し、ガソリン・ハイブリッド軽自動車クラストップの低燃費(2024年1月時点、スズキ調べ)を実現しているのも特筆ポイントといえるでしょう。


アルト_新車バナー

5位 マツダ「キャロル」

買いやすい価格帯を実現した軽セダン

キャロル_車種画像


〈キャロルの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
25.2~27.7 23.5~25.7
車両本体価格 114万4,000円~ 127万4,900円~


マツダはかつて軽自動車を自社生産していましたが、今では軽自動車の生産からは撤退しています。そのため軽自動車はスズキからOEM供給を受けており、「キャロル」は4位に登場したアルトのOEMモデルにあたります。

基本的な装備はアルトと変わりありませんが、ボディカラーの選択肢がアルトよりも少なくなっています。また、アルトでは上位グレードで周囲の安全確認をサポートする「全方位モニター用カメラ」が備わるパッケージオプションが追加できますが、キャロルでは設定がないなど、細かい部分で違いがあります。


キャロル_新車バナー

6位 スバル「ステラ」

セダンタイプよりも広い軽自動車に価格を抑えて乗りたい方におすすめ!

ステラ_車種画像


〈ステラの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
20.7 20.0
車両本体価格 120万1,200円~ 132万7,700円~


スバル「ステラ」は、セダンタイプよりも全高を上げて、軽自動車の欠点といえる居住空間の狭さを解消したハイトワゴンの中で最も安く買えるモデルです。ミライースやアルトの安さは魅力だけれども窮屈に感じる、という方におすすめの1台です。

2006年にデビューした初代モデルはスバルの自社生産でしたが、2011年に登場した2代目以降はダイハツ「ムーヴ」のOEMモデルとなっています。現行型は2014年12月に販売が開始されており、モデルライフはかなり長いといえるでしょう。とはいえ、マイナーチェンジや一部改良によってエクステリアやインテリアデザインの刷新、先進安全技術のアップデート、ボディカラーに新色を追加するなど、今の時代の合った性能やルックスを持つモデルへと進化しています

7位 スズキ「ワゴンR」

希少なマニュアルトランスミッションの選択肢がある

ワゴンR_車種画像


〈ワゴンRの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
24.4~25.2 23.0~24.2
車両本体価格 129万4,700円~ 141万7,900円~


スズキ「ワゴンR」は、軽ハイトワゴンのパイオニアと呼べるモデルです。室内の広さはもちろんのこと、頻繁に乗り降りしても体に負担がかかりにくいシートの設計や、センターコンソールをなくして運転席・助手席間をウォークスルーにするなど、日常生活に寄り添う車としての乗降性の高さや使い勝手の良さにも定評があります。

またワゴンRは、ユニークなポケッテリアも特徴のひとつです。注目はリアドアに設定された「アンブレラホルダー」で、約90cmまでの傘が立てた状態で収納できることに加え、傘に付いた雨水を車外に排出してくれる構造になっている優れものです。

また、ワゴンRにはガソリン車とマイルドハイブリッド車があり、ガソリン車ではCVT に加えて5MTが選択できるのも特筆ポイントといえるでしょう。


ワゴンR_新車バナー

8位 ホンダ「N-WGN」

運転を楽にする機能が盛りだくさん!

N-WGN_車種画像


〈N-WGNの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
21.2~23.2 20.0~21.2
車両本体価格 131万7,800円~ 145万900円~


ホンダの軽自動車シリーズである「N」シリーズの中で、最もリーズナブルな車両本体価格を実現しているのがハイトワゴンの「N-WGN」です。スーパーハイトワゴンよりも高さを抑えたモデルではありますが、カスタムタイプの全高は1,700mmを超えており、カスタムタイプの4WD車は全高1,725mmと、スーパーハイトワゴン顔負けの居住空間の広さを誇ります。

150万円を切る車両本体価格でありながら、電子制御パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能が全車標準装備です。また、タイヤ角度モニターや運転席ハイトアジャスター、チルト&テレスコピックステアリングといった運転のしやすさに寄与する機能が豊富なのも魅力といえるでしょう。


N-WGN_新車バナー

9位 ダイハツ「タフト」

無骨なまでのタフさがカッコいい!

タフト_車種画像


〈タフトの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
18.7~21.4 18.2~21.1
車両本体価格 132万円~ 144万6,500円~


都会的な空気を感じさせるクロスオーバーSUVが人気を集めている中、タフギア感を前面に出したスタイルが印象的なダイハツ「タフト」。張り出したフェンダーや大径タイヤがコンパクトSUV顔負けの存在感を放ちます。「フォレストカーキメタリック」や「レイクブルーメタリック」「サンドベージュメタリック」など、アウトドアに似合うアースカラーの設定があるのもポイントです。

タフトを語るうえで欠かせないのが、前席上に大きく広がるガラスルーフ「スカイフィールトップ」です。軽自動車でガラスルーフを標準装備するのは2024年3月時点ではタフトのみ。別次元の開放感の中でドライブが楽しめるほか、車中泊では車内から星空観察をするなど、これまでにはない使い方ができるのも魅力です。


タフト_新車バナー

10位 スズキ「アルトラパン」

「カワイイ」軽自動車の代表格

アルトラパン_車種画像


〈アルトラパンの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
26.2 24.6
車両本体価格 132万8,800円~ 144万1,000円~


「かわいい車」といえば、必ず名前が挙がるのがスズキ「アルトラパン」です。4位に登場したアルトの派生モデルではありますが、ベースモデルであるアルトが2021年にフルモデルチェンジしたのに対し、アルトラパンではまだ世代交代は行われておらず、現行型は2015年にデビューした3代目です。

ペットのような愛嬌のあるエクステリアデザイン、ほかのモデルではあまり見ないパステル調のボディカラー、花のようなデザインのホイールなど、とにかくデザインに凝っているのが特徴。ただし見た目だけではなく、「ナノイーX」搭載フルオートエアコンや360°プレミアムUV&IRカットガラスなど、「あったらうれしい」機能を多数採用し、快適性も高めています。


アルトラパン_新車バナー

11位 スズキ「ワゴンRスマイル」

ハイトワゴン&スライドドアの斬新なパッケージングを採用

ワゴンRスマイル_車種画像


〈ワゴンRスマイルの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
23.9~25.1 22.5~23.6
車両本体価格 135万1,900円 147万5,100円


程良い大きさのハイトワゴンに、スライドドアを組み合わせたパッケージングが特徴のスズキ「ワゴンRスマイル」。同社のヒットモデルであるワゴンRシリーズの一員ではありますが、ワゴンRよりも室内高を上げており、スーパーハイトワゴンに近い感覚で使用できる1台です。

また、同社のスーパーハイトワゴンである「スペーシア」と同等のスライドドア開口幅、リアステップ地上高を確保し、乗り降りがしやすいのも魅力。オプションで視認性、操作性の高い9インチディスプレイを備えたスマートフォン連携メモリーナビゲーションの追加も可能です。


ワゴンRスマイル_新車バナー

12位 ダイハツ「タント」

大開口の「ミラクルオープンドア」で乗降性抜群!

タント_車種画像


〈タントの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
18.7~22.7 18.2~21.4
車両本体価格 135万3,000円~ 147万9,500円~


ダイハツ「タント」の最大の魅力は、全車に標準装備の「ミラクルオープンドア」です。ミラクルオープンドアは助手席側のセンターピラーを前後ドアに内蔵してピラーレスとすることで、別次元の大開口を実現。抜群の乗降性の高さを誇り、子供と手をつないだり、傘をさしたりしたまま乗り降りできるほか、バックドアに回り込まなくても大きな荷物を出し入れできます。

また、助手席は最大380mmのロングスライドができることに加え、オプション設定の運転席ロングスライドシートを選択すれば運転席も540mmのロングスライドが可能になるので、シートアレンジの幅が広がります。先進安全技術も充実しており、駐車時のステアリング操作をアシストしてくれる駐車支援システムの設定もあります。


タント_新車バナー

13位 スズキ「ハスラー」

ユニークなルックスと確かな走破性

ハスラー_車種画像


〈ハスラーの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
22.6~25.0 20.8~23.4
車両本体価格 136万5,100円~ 149万9,300円~


軽ハイトワゴンの快適さとSUVの走破性を融合させたクロスオーバーモデルであるスズキ「ハスラー」。丸目のヘッドランプとスクエア基調のグリルなど、ひと目で「ハスラー」であるとわかるユニークなエクステリアデザインが特徴であり、ルックスに惹かれてハスラーを選ぶ方も多いといいます。

SUVとしての走破性もしっかりと確保しており、最低地上高は180mmと軽自動車としては高いことに加え、4WD車には雪道などでタイヤの空転を抑える「スノーモード」や、ぬかるみなどでスタックした際に脱出をサポートする「グリップコントロール」も搭載しています。


ハスラー_新車バナー

14位 スバル「シフォン」

タントのOEM。ミラクルオープンドアはもちろん標準装備

シフォン_車種画像


〈シフォンの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
22.7 21.4
車両本体価格 138万6,000円~ 151万2,500円~


スバル「シフォン」は、ダイハツの主力モデルであるスーパーハイトワゴン、タントのOEMモデルです。タントにはアイドリングストップ機構を省いた「eco IDLE非装着車」の設定があり、eco IDLE非装着車は標準仕様よりも車両本体価格が若干安くなるのに対し、シフォンではeco IDLE非装着車に相当する仕様の設定がないことから最安価格がタントよりも高くなっています

ボディカラーの選択肢がタントよりも少なく、タントに設定のある爽やかな若草色の「アイスグリーン」と「ホワイト」はシフォンでは選択できません。

タントと同じく、助手席側センターピラーレスの「ミラクルオープンドア」は全車に搭載です。パワースライドドアを搭載しているグレードでは、予約しておけばキーを持ってシフォンに接近するだけで、自動でドアがオープンする「ウェルカムオープン機能」や、ドアロックが予約できる「タッチ&ゴーロック機能」などもあり、利便性にも優れています。

15位 三菱「eKワゴン」

専門家からの評価も高い

eKワゴン_車種画像


〈eKワゴンの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
23.2 21.0
車両本体価格 138万9,300円~ 152万1,300円~


日産と三菱の合弁会社であるNMKVがマネジメントした軽ハイトワゴンで、日産「デイズ」は兄弟車にあたります。現行型はプラットフォームやエンジン、さらにCVTといった基本コンポーネントを一新し、車としての基本性能を向上させています。

三菱自動車初の高速道路 同一車線運転支援技術「マイパイロット」の採用など、最新鋭の技術を多数採用していることに加え、先代モデルからホイールベースを拡大し快適な居住空間を確保。さらにシートアレンジしなくてもA型のベビーカーが立てたまま積み込めるなど、使い勝手の良さも上々です。

兄弟車であるデイズとともに、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤー「スモールモビリティ部門賞」を受賞しており、専門家からの評価も高い1台です。


eKワゴン_新車バナー

16位 日産「デイズ」

最新鋭の技術を多数採用した

デイズ_車種画像


〈デイズの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
21.5~23.3 19.4~21.1
車両本体価格 143万7,700円~ 158万8,400円~


日産「デイズ」は三菱が生産を担っていますが、企画・開発は日産の主導で行われたモデルです。普通車並みの質感の高さと性能の高さを追求し、「日本の軽自動車の常識を変える」ことを念頭に開発に取り込んだという、日産の肝いりの1台です。

同社の「セレナ」や「エクストレイル」などに先行搭載されていた高速道路の運転支援機能「プロパイロット」や、事故などの緊急時に専門オペレーターに接続し緊急車両の手配などのサポートが受けられる「SOSコール」など、最新鋭の技術を多数採用しています。

なお、デイズにはベーシックで親しみやすいデザインの標準モデルと、威風堂々としたダイナミックなデザインの「ハイウェイスター」があります。


デイズ_新車バナー

17位 マツダ「フレアクロスオーバー」

マツダらしいシックなカラーバリエーション!

フレアクロスオーバー_車種画像


〈フレアクロスオーバーの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
22.6~25.0 20.8~23.4
車両本体価格 144万2,100円~ 157万6,300円~


マツダの軽クロスオーバーSUV「フレアクロスオーバー」は、スズキ「ハスラー」のOEM供給モデルです。ベースモデルであるハスラーは鮮やかなイエローやコーラルオレンジといった個性的なカラーがラインナップされていますが、フレアクロスオーバーはマツダらしいシックなカラーがメインになっており、イエローやオレンジの設定がありません。

また、ハスラーではオプション設定である「全方位モニター用カメラ」がターボ搭載グレードに標準装備される、ハスラーのエントリーグレードに設定のある運転支援機能のレスオプションの設定がないなどの違いから、ハスラーとの価格差が生じています。

ハスラー同様、全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、優れた燃費性能を実現しているので燃料費を抑えつつアウトドアもこなせる軽自動車が欲しい方にぴったりです。


フレアクロスオーバー_新車バナー


18位 ダイハツ「ムーヴキャンバス」

ターボモデルを追加、選択肢の幅が広がった

ムーヴキャンバス_車種画像


〈ムーヴキャンバスの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
18.7~22.9 18.2~21.6
車両本体価格 146万3,000円~ 158万9,500円~


10位にランクインしたアルトラパン同様、キュートさが持ち味のハイトワゴンといえるダイハツ「ムーヴキャンバス」。特に2トーンカラーの「ストライプス」はワーゲンバスのようなレトロな雰囲気もあり、女性を中心に高い人気を誇ります。現行型では「ストライプス」のほかにシックなモノトーンカラーの「セオリー」が設定され、より幅広い層の支持を受けるモデルへと進化しました。

ハイトワゴンながらスライドドアを採用し、乗降性に優れているのもポイント。また、シートヒーターや保温機能付きのカップホルダーなど、ドライブの快適さを高めてくれる機能も多数採用しています。

さらに、従来設定のなかったターボエンジン搭載グレードを新設したのも現行型のトピックのひとつです。


ムーヴキャンバス_新車バナー


19位 マツダ「フレア」

優れた燃費性能と運転しやすいサイズ感が魅力

フレア_車種画像


〈フレアの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
22.5~25.2 20.9~24.2
車両本体価格 147万8,400円~ 160万1,600円~


スズキのハイトワゴン、ワゴンRのOEM供給モデルである「フレア」。ワゴンRよりも最安の車両本体価格が20万円近く高額な設定になっています。実質同じ車であるのにこの価格差が生じているのは、ワゴンRはガソリン車の設定があるのに対し、フレアではガソリン車はなく全車マイルドハイブリッドシステム搭載であることがひとつの理由として挙げられます。

スーパーハイトワゴンほどの高さがないので、ふらつきにくく運転しやすいことに加え、小回りが利き運転が苦手な方にも適しています。また、予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」に加え、カーテンエアバッグや運転席・助手席サイドのエアバッグも標準装備するなど、予防安全性、衝突安全性も十分であり安心して使用できます。


フレア_新車バナー


20位 スズキ「アルトラパンLC」

レトロ感あふれる内外装のデザインが魅力

アルトラパンLC_車種画像


〈アルトラパンLCの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
26.2 24.6
車両本体価格 148万6,100円~ 159万600円~


キュートさが魅力のアルトラパンのバリエーションのひとつとして登場した「アルトラパンLC」。シックなカラーリングや、クラシックカーのような要素を取り入れたガーニッシュやエンブレム、懐かしさを感じさせるチェック柄のシートなど、レトロ感のあるエクステリア・インテリアのデザインが魅力です。デザインに凝っている分、セダンタイプであっても車両本体価格が高額になっているといえるでしょう。

視界を拡張して駐車時の安全確認をアシストする「全方位モニター用カメラ」や、スマートフォンと連携する機能を搭載した「7インチディスプレイオーディオ」など、安全性、利便性を高めるパッケージオプションの設定もあります。


アルトラパンLC_新車バナー


クルマ専門家・若林由晃

ランキングはあくまで目安と考えましょう。実際に詳細な装備を確認していくと最安グレードでは物足りなく感じることも少なくありません。実際の使用シーンを想定しながら必要な装備がある車を選ぶようにしましょう。


大人気!利便性も乗降性も抜群 スーパーハイトワゴンタイプの安い軽自動車TOP5

スーパーハイトワゴンとは、ハイトワゴンよりも全高をさらに高く取って広々とした室内空間を確保しているボディタイプです。ヒンジドアではなくスライドドアが組み合わされるのもスーパーハイトワゴンの特徴です。

居住性が高く、シートアレンジによって自転車なども積み込める積載性を有します。利便性が高く、近年人気を集めています。

スーパーハイトワゴンの安いモデルランキングは、以下のとおりです。


順位 メーカー モデル名 車両本体価格
1位 ダイハツ タント 135万3,000円~
2位 スバル シフォン 138万6,000円~
3位 スズキ スペーシア 153万100円~
4位 マツダ フレアワゴン 154万1,100円~
5位 三菱 eKスペース 154万7,700円~



総合ランキングに登場していない、3位以下のモデルについて以下でご紹介します。

3位 スズキ「スペーシア」

クラストップの燃費性能と高い安全性が魅力

スペーシア_車種画像


〈スペーシアの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
23.9~25.1 22.4
車両本体価格 153万100円~ 165万6,600円~


2023年11月にフルモデルチェンジし、3代目に切り替わったスズキ「スペーシア」。スペーシアは元々燃費性能に定評があるモデルで、現行型でも先代に引き続き全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、クラストップ(2023年11月時点、スズキ調べ)の低燃費を実現しています。

また、左右独立した後席センターアームレストや、オットマンや荷物のストッパーとして使用できる「マルチユースフラップ」を採用し、後席の快適性を高めているのも現行型の特徴です。


スペーシア_新車バナー

4位 マツダ「フレアワゴン」

安全性能が大幅にレベルアップ!

フレアワゴン_車種画像


〈フレアワゴンの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
23.9~25.1 22.4
車両本体価格 154万1,100円~ 166万7,600円~


マツダ「フレアワゴン」は、先に紹介したスペーシアの兄弟車です。スペーシアのフルモデルチェンジから約1ヵ月後の2023年12月に現行型に切り替わりました。

最新の安全装備を多数搭載しており、衝突被害軽減ブレーキはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたタイプを搭載。自転車や自動二輪車の検知にも対応したほか、交差点右左折時や出会い頭などより幅広いシーンでの衝突回避支援が可能になりました。

さらに、指先で簡単にパーキングブレーキの作動や解除ができる電動パーキングブレーキ(オートホールド機能付き)、ステアリングヒーターなど、マツダの軽自動車で初となる機能を多数搭載しています。


フレアワゴン_新車バナー


5位 三菱「eKスペース」

利便性、安全性に抜かりなし

eKスペース_車種画像


〈eKスペースの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
20.9 19.0
車両本体価格 154万7,700 円~ 167万9,700 円~


三菱「eKスペース」は、総合ランキングの15位に登場したハイトワゴン、eKワゴンと同じく、三菱と日産の合弁会社のNMKVのマネジメントによって誕生したスーパーハイトワゴンです。

先代モデルよりもホイールベースを65mm延長し、前席を一番後ろまで下げても余裕をもって座れるほどの十分な後席の足元空間を確保していることに加え、リアシートの320mmロングスライド機能によって使い勝手の良さも向上させています。

高速道路 同一車線運転支援機能「マイパイロット」のほか、ドライバーが目視できない2台前を走る車をシステムがモニタリングして減速の必要があれば警告する機能など、普通車顔負けの高いレベルの予防安全技術を搭載しているのも魅力です。


eKスペース_新車バナー


クルマ専門家・若林由晃

スーパーハイトワゴンで150万円を切るモデルは2車種しかありません。150万円台を超えるとなるとトヨタ「ヤリス」などのコンパクトカーも視野に入る価格帯ではありますが、軽自動車には税金や保険料が安いというメリットがあります。


予算オーバーだけど乗?それなら、良い方法があります_資料請求


コスパに優れたモデル多し!セダンタイプの安い軽自動車TOP5

本来セダンとは、居住空間と荷室空間が明確に区切られており、独立したトランクを有するボディタイプを指しますが、軽自動車においてはオーソドックスな、比較的全高の低い車という意味で使用されます。

軽自動車の基本形といえるボディタイプですが、後席を頻繁に使用するのであればハイトワゴンやスーパーハイトワゴンが良いかもしれません。しかしセダンタイプは価格が安い傾向があり、コストパフォーマンスに優れているというメリットがあります。また、背が低いのでふらつきにくく、運転しやすいのもセダンタイプならではの利点です。

安いセダンタイプの軽自動車TOP5を、以下の表にまとめました。


順位 メーカー モデル名 車両本体価格
1位 ダイハツ ミライース 86万200円~
トヨタ ピクシスエポック 86万200円~
3位 スバル プレオプラス 97万200円~
4位 スズキ アルト 106万4800円~
5位 マツダ キャロル 114万4000円~


安い軽自動車総合ランキングの上位5車種と一致しています。また、ピクシスエポックとプレオプラスはミライースのOEM車、キャロルはアルトのOEM車であることを踏まえると、実質はミライースとアルトの2車種で総合ランキングのTOP5を占めている、といえるでしょう。


クルマ専門家・若林由晃

かつて「軽自動車は安い」という認識が一般的でしたが、今ではコンパクトカー顔負けの価格帯のモデルも増えてきました。ミライースとアルトは、そういった時代の流れにあっても軽自動車の本分といえる経済性の高さを実現している数少ないモデルといえます。


車検・税金込みでも月額1万円台から_資料請求はこちら


「ちょうどよい」が魅力ハイトワゴンタイプの軽自動車TOP 5

セダンタイプよりも全高を高く取り、室内空間にゆとりを持たせたのがハイトワゴンです。程良い大きさで扱いやすく、日常使いに適したサイズ感であるため、モデル数も多く選択肢が豊富です。

基本的にはヒンジドアを採用していますが、今ではワゴンRスマイルやムーヴキャンバスのように一般的なハイトワゴンよりも若干全高を高く取り、スライドドアを組み合わせたハイトワゴンとスーパーハイトワゴンの中間といえるようなモデルも存在します。

ハイトワゴンの安い軽自動車上位5車種は、以下のとおりです。


順位 メーカー モデル名 車両本体価格
1位 スバル ステラ 120万1,200円~
2位 スズキ ワゴンR 129万4,700円~
3位 ホンダ N-WGN 131万7,800円~
4位 スズキ ワゴンRスマイル 135万1,900円~
5位 三菱 eKワゴン 138万9,300円~


ハイトワゴンになると、最も安いステラでも120万円台からとなり、セダンタイプよりも高額な傾向があることがわかります。それでもスーパーハイトワゴンほど高いわけではないので、セダンよりゆとりのある軽自動車が欲しいけれどスーパーハイトワゴンは高すぎる、といった方に適しているボディタイプです。



クルマ専門家・若林由晃

ハイトワゴンは無理なく運転でき、装備もそれなりに充実した「ちょうどよい」さじ加減が魅力といえます。車に多くを求めるわけではないけれども、毎日の生活の中で快適に使用できることが望ましい、というニーズを満たしてくれるといえるでしょう。


小さな負担で車を持てます_資料請求


個性派モデルが勢ぞろい!クロスオーバーSUV、オフローダーの安い軽自動車TOP5

日本市場では近年SUVが人気を博しており、軽自動車でもクロスオーバーモデルは人気です。一般的にSUVやオフローダーはセダンタイプなどよりも最低地上高が高く、荒れた路面もこなせる走破性を有していますが、今ではルックスのみがSUV風、といったモデルも少なくありません。

クロスオーバーSUV、オフローダーの安い自動車ランキング上位5車種は、以下のとおりです。


順位 メーカー モデル名 車両本体価格
1位 ダイハツ タフト 132万円~
2位 スズキ ハスラー 136万5,100円~
3位 マツダ フレアクロスオーバー 144万2,100円~
4位 スズキ ハスラーJスタイルII 162万1,400円~
5位 スズキ ジムニー 165万4,400円~


総合ランキングに登場していない、4位のスズキ「ハスラーJスタイルII」と、5位のスズキ「ジムニー」について以下で解説します。

4位 スズキ「ハスラーJスタイルII」

ワンランク上の洗練された内装のデザインが魅力

ハスラー J STYLEⅡ_車種画像


〈ハスラーJスタイルIIの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
22.6~25.0 20.8~23.4
車両本体価格 162万1,400円 175万5,600円


2位のハスラーの特別仕様車として、2022年5月に登場したのが「ハスラーJスタイルII」です。専用のメッキフロントグリルやメッキフォグランプガーニッシュ、メッキドアハンドルなどを装着し、力強さと上質さを両立した内外装のデザインが特徴です。インテリアにおいてもベースモデルには設定のないチタニウムグレーのドアトリムカラーガーニッシュやインパネカラーガーニッシュをあしらい、洗練された雰囲気を演出しています。

また、車内の空気環境を快適な状態に導く「ナノイーX」搭載のフルオートエアコン、360°プレミアムUV & IRカットガラスといった、快適性を高める機能も特別装備として搭載されました。

5位 スズキ「ジムニー」

軽自動車の中では悪路走破性で右に出るものなし!

ジムニー_車種画像


〈ジムニーの燃費と車両本体価格〉

4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
14.3~16.6
車両本体価格 165万4,400円~


スズキ「ジムニー」は伝統的にラダーフレーム、FRレイアウト、パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションを採用する、本格的な悪路走破性を備えたオフローダーです。積雪がある地域や山間部では特に重宝されており、走破性においては軽自動車の中で右に出るものはないといえます。

独特のタフなデザインも人気があり、街乗り派にも多く選ばれている1台です。走破性に重きを置いているため一般的なファミリー向けの軽自動車のようなこまごまとしたポケッテリアや快適性を高めてくれるおもてなし装備などはほとんどなく、インテリアもごくシンプルですが、オフローダーならではのツール感あふれる雰囲気を愛する熱烈なファンも多く、納期が長くなりがちなモデルでもあります。


ジムニー_新車バナー


クルマ専門家・若林由晃

軽自動車のクロスオーバーSUVは、それほど多くありません。それぞれがしっかりとした個性を持っているので、本格的な悪路走破性が欲しいのか、それともルックスがSUV風でおしゃれであることを重視するのかをはっきりとさせてから車選びをすることをおすすめします。


「新しい使い方」で注目される価格が安い軽の商用モデル

買い物や送迎、通勤など日常生活の足として使用する車は、乗用車を選ぶのがほとんどです。しかし、今はフレキシブルに使用できる軽バンなど4ナンバーの商用モデルを選ぶ方も増えています。

軽バンなどの商用モデルは、本来は配送業などで使用される「働く車」であるため内外装は極めてシンプルで実用性重視、ボディカラーの選択肢はホワイトやシルバーといった定番色のみ、積載性を重視するためエンジンの上に運転席を配置したキャブオーバーのFR(後輪駆動)、という仕様が一般的です。

しかし近年は、商用モデルならではの積載性を活かし、トランスポーターとして使用したり、室内をカスタマイズしてオートキャンプに使用したりなど、業務だけにとどまらないさまざまな使い方をメーカー側が提案している新しいスタイルの商用モデルが登場しています


「新しい使い方」で注目される価格が安い軽の商用モデル

ホンダ「N-VAN」をアウトドアでカフェ風に使用している例。道具一式をしっかり収納できる。

出典:ホンダ/N-VAN/N-VANを使いこなそう


こうした新ジャンルといえる軽バンは従来のキャブオーバーではなくFF(前輪駆動)の乗用モデルをベースにしているので乗り心地が良く、カラーバリエーションも豊富でスーパーハイトワゴンのような感覚で利用できます。さらに商用モデルゆえに価格設定や税金がスーパーハイトワゴンよりも安いので、乗用モデルにこだわらない方にとって、良い選択肢となっています。

ここで、新ジャンルといえる人気の軽バン2車種をご紹介しましょう。

新ジャンルの元祖!ホンダ「N-VAN」

N-VAN_車種画像


〈N-VANの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
18.8~19.8 17.0~18.0
車両本体価格 133万7,600円~ 144万8,700円~


ホビーユースなどを想定した、新ジャンルの軽バンの元祖モデルといえるのがホンダ「N-VAN」です。N-VANは乗用の軽スーパーハイトワゴン「N BOX」をベースに、ホンダ独自のパッケージング技術によって荷室を低床化、高さのある荷物も積み込みやすいよう設計されています。

また、助手席側センターピラーレス構造によって大開口を実現しているのもポイントです。助手席側の開口部とテールゲート、2ヵ所から荷室にアクセスできるので、荷物の積み降ろしもスムーズです。

さらに、充実したカラーラインナップ、質の高いインテリアやスマートキー、プッシュエンジンスタートなどの快適性を高める機能を搭載し、乗用車感覚で使用できる「+STYLE」の設定もあります。

アウトドアにも、ワーケーションにも!フレキシブルに使えるスズキ「スペーシアベース」

スペーシアベース_車種画像


〈スペーシアベースの燃費と車両本体価格〉

2WD 4WD
WLTCモードカタログ燃費
(km/L)
18.8~19.8 17.0~18.0
車両本体価格 133万7,600円~ 144万8,700円~


2022年8月に登場したスズキ「スペーシアベース」。スーパーハイトワゴンランキングに登場したスズキのスーパーハイトワゴン、スペーシアをベースにした軽バンです。

スペーシアベースは4ナンバーの商用車ではありますが、業務用というよりもレジャーやワーケーションといった使い方を想定したモデルです。大型のフロントグリルやドアハンドル、バックドアガーニッシュなどをブラックで統一し、スペーシアカスタムを彷彿とさせる洗練された雰囲気と道具感を演出。

また、全車に標準装備のマルチボードを活用することで車中泊に対応したり、オフィスのデスクのように使用したりなど、フレキシブルな室内のアレンジが可能です。さらに、USB電源ソケットや助手席シートバックテーブル、運転席と助手席のシートヒーターなど、従来の軽バンではあまり採用のない快適装備を多数採用しているのも特筆ポイントといえるでしょう。


クルマ専門家・若林由晃

安い軽自動車を探しているのであれば、こうした新ジャンルの軽バンもひとつの選択肢になります。ただし、N-VANやスペーシアベースは4ナンバーの軽貨物での登録になるので、初回の車検は新車登録から2年後になります。乗用モデルの場合、初回車検は3年後なので、その違いには注意しましょう。2回目以降の車検は、いずれも2年ごとです。


安い軽自動車を選ぶときに気を付けたいポイント

安い軽自動車を選ぶ際、細かい装備を確認せず車両本体価格だけで決めてしまうと後悔することになるかもしれません。ここでは、安い軽自動車を選ぶときの注意点についてご紹介します。

先進安全技術を搭載しているかどうか


衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全技術は、今の車にはなくてはならないといえます。しかし、安い軽自動車の中には先進安全技術非搭載とすることで価格を抑えているケースがあります

実際、総合ランキングトップのミライースやピクシスエポックの最安グレードは、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を搭載していません。最安グレードの車両本体価格は86万200円ですが、「スマートアシストIII」搭載グレードになると92万6,200円になります。

予算との兼ね合いもありますが、これから車を入手するのであればできるだけ先進安全技術を搭載した車を選びたいところです。安さだけではなく、安全性能は十分かも確認しておくことをおすすめします。

ランニングコストを考えるなら燃費の良いモデルがお得かも

今では軽自動車にマイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルも増えています。マイルドハイブリッドシステム搭載モデルはガソリンモデルよりも車両本体価格が高額な傾向がありますが、その分低燃費でガソリン代が抑えられます。

特に今はガソリン価格が高止まりしている状態なので、長い目で見ると車両本体価格が若干高くても燃費性能の高い車のほうが結局はお得になる可能性もあります。

目先の金額だけで判断せず、ランニングコストについても考慮して車を選ぶことが大切です。

スライドドア搭載モデルはパワースライド機能の有無をチェック

スーパーハイトワゴンなど、スライドドア搭載モデルはスライドドアのパワースライド機能があるのかどうかもチェックしておきましょう。

スライドドア搭載モデルは、すべてにパワースライド機能を搭載しているわけではありません。安いグレードではパワースライド機能はなく、手で動かす仕様であることも少なくないのです。

せっかくスライドドア採用の軽自動車に乗るのであれば、パワースライド機能は外せない、という声もよく耳にします。両側パワースライドドアとなれば車両本体価格が高額になりがちですが、助手席側だけであれば若干安く抑えられるので、安さを重視するのなら助手席側のみパワースライドドアのグレードを選ぶといいでしょう。

目玉装備はオプションであることが多い

新型モデルの登場時にCMなどでアピールされているその車の「売り」になる快適装備や運転支援機能は、オプションもしくは上位グレードにのみ標準装備であることがほとんどです。

エントリーグレードなどの安いグレードには搭載がなく、オプション設定すらされていないこともあるので、どうしてもその機能が欲しい場合はそれなりの価格のグレードを選ばざるをえません。そういった点にも注意が必要です。



買うより手軽!

負担少なく車を持てる

「カーリース」


初期費用なし&手頃な料金で好きな車をマイカーにできる、ということからカーリースの利用者が増えています。

カーリースを検討するなら、おすすめは「定額カルモくん」です。業界最安水準の料金*と充実したサービスで、専門家と利用者が選ぶカーリースとして、3冠を受賞しています。


専門家と利用者が選ぶカーリース3冠獲得(日本マーケティングリサーチ機構)


定額カルモくんを詳しくみる


*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照



わかりやすい資料もあります!


カーリースのメリット、買う場合との違い、定額カルモくんと他社との料金比較など、わかりやすく解説しています。


定額カルモくんの資料をみる



利用できるか確認できます


カーリースの利用には必ず審査があります。定額カルモくんを利用できるか確かめるなら「お試し審査」が便利です。
審査通過=契約ではありませんので、お気軽にどうぞ。


定額カルモくんでお試し審査をしてみる



安い軽自動車についてのよくある質問

安い軽自動車について、よくある質問とその回答をまとめました。

軽自動車で一番安いモデルは?

乗用モデルで一番安い軽自動車は、ダイハツ「ミライース」とトヨタ「ピクシスエポック」です。いずれもスタンダードなセダンタイプの軽自動車です。

新車の軽自動車の平均価格はどのくらい?

乗用の軽自動車の平均価格は150万円程度です。安いモデルなら80万円台、最も高額な軽EVは250万円台と、車種によってかなりの価格差があります。

軽自動車はいつ買うのがお得?

販売店が1台でも多くの車を売りたい決算期である3月や9月は値引きが期待できます。また、一般的な企業のボーナス月である7月と12月もボーナス商戦でお得に買える可能性が高いでしょう。

軽自動車の税金が高くなるのはいつ?

軽自動車税(種別割)は、新規検査から13年を経過すると概ね20%の重課になり、税金が高くなります。また、自動車重量税は13年超で高くなり、18年超でさらなる重課があります。なお、いずれもハイブリッド車などのエコカーであれば重課はありません。

日本で一番売れている人気の軽自動車は?

ホンダのスーパーハイトワゴン「N BOX」です。N BOXは2023年暦年において登録車を含む新車販売台数が1位(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会および一般社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ)であり、軽四輪車 新車販売台数においては9年連続の首位を記録しています。

※この記事は2024年3月4日時点の情報で制作しています


この記事の執筆者・監修者


若林 由晃
クルマ専門家

若林 由晃

代々継がれる創業70年の車販・整備工場を営む家に生まれ、エンジンオイルとガソリンの香りにまみれながら育つ。小学校から車販の接客、中学校には整備の手伝いを行う根っからのカーガイ。自動車整備専門学校では上位の成績で卒業。整備士国家資格は満点合格(専門学校の先生が採点)。 その後、大手自動車メーカー系列のディーラーで整備と中古車販売を経験。IT×車という販売方法に興味を持ち、個人向けカーリースのセールスに転身。中古カーリース事業、全国の加盟店販売事業、自動車販売事業に参画している。 メディア出演・寄稿歴:テレビ東京「ワールド・ビジネス サテライト」、日本テレビ「news every.」「DayDay.」、ラジオ関西「Clip」、徳間書店「GoodsPress(グッズプレス)」、朝日デジタルラボ「Moovoo」ほか

車は買うよりリースがお得

車は買うよりリースがお得